第3話

第3話 アスカ街の一角で
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2026/08/30 10:40 更新
蒼天魔導学園の北側、1号館。





セシル寮女子寮の1部屋に、白髪の毛先が黒い少女が眠って

いた。





部屋には朝日が差し込み、葉の上にある雨粒がキラキラと光

っている。











(なまえ)
あなた
んん〜!
(なまえ)
あなた
よく寝た…
こんなに気持ちのいい朝、凄い久しぶりだ⋯!





あなたはベッドから降りようとして、体勢を崩した。




(なまえ)
あなた
アッ⋯っと!
(なまえ)
あなた
危ない危ない⋯!
学園生活2日目から怪我とかまずい⋯!




(なまえ)
あなた
よしっ!今日は魔道具街を巡るんだ!




白のシャツを着て、その上から黒色の上着を羽織る。


上着は膝下ぐらいまで長さがあり、光が当たると青色に


輝く。





肩下まである白髪の髪は、後ろでお団子にまとめた。







昔からあなたは、髪を結ぶと男に見えると言われてきた





少女1人だと、王都は危ないかもしれない。




万が一のためだ。








〜王都南側 魔道具街〜









(なまえ)
あなた
ここが魔道具街、アスカ街かぁ⋯!


様々な店や物が並ぶその場所は


あなたにとっては人生初めてのものばかりだった



木で作られた建物もあれば、何やらよくわからない光を放っ


ている鉱石で飾られたものまで。











しかしどれも、心地よい温かみを放っていた。











ここにいると、ケルト音楽が聞こえてきそうだった。








(なまえ)
あなた
魔導書とかないかなぁ⋯?
(なまえ)
あなた
魔道具も揃えたいし⋯




アスカ街を迷って(探索して)いると




本当に珍しいものばかりが視界に入る。






飽きるの"あ"文字も浮かばない。



























輩
ねぇ、その君?
(なまえ)
あなた
⋯?




ふいに後ろから声がした。
輩
ねー、ほら。そこのさ、白髪のお団子の君。
可愛い少年くん。
(なまえ)
あなた
(白髪にお団子って⋯私?!)


なんだろう。何か落としたのかな?


振り向くとそこには、2人の王都民らしき男性が立っていた
(なまえ)
あなた
どうかしましたか?
輩2
いやー、声も顔も美しい⋯!
輩
可愛いね





実に気持ちが悪い。






幸い女子だとバレてはいないようだが






少年相手にもそんな事をするのか。




世の中はこれを、ナンパと言うのだろうか。
輩
ねぇ俺達と遊ばない?
輩2
どうせ君一人でしょ?
(なまえ)
あなた
いえ、私これから魔道具買いに行くので。
(なまえ)
あなた
遊んでる暇ないです。
輩2
えぇ〜、そんなこと言わずにさぁ〜






2人は徐々に距離を詰めてくる。




正直逃げたい。




輩
ガシッ(腕を掴む)
(なまえ)
あなた
⋯!離してくださいっ!
輩2
俺達についてくれば痛いことはしないから、ね?










なぜこうなるんだ。




せっかく魔法を学びに来たというのに。



私は連れ去られて終わりなのか。



















輩2
ヴッバタッ
輩
あ?!おまっ、グハッ











天を仰いでいたあなたは


目の前で何が起きたのか分からなかった。
(なまえ)
あなた
⋯えぇ?




???
大丈夫ですか。





(なまえ)
あなた
あ、はい。大丈夫です。



目の前には倒れている先程の男性2人と







心配そうな顔をしている赤髪の少年。






身長がとても高く、見上げないと顔が見えない。





(なまえ)
あなた
すみません、助けてもらって。
???
通りすがっただけなので。
怪我がないなら何よりです。







凄い穏やかで優しい喋り方。
???
俺のこと、知らないんだ
(なまえ)
あなた
⋯?



赤髪の少年は、何かを呟いたが、あなたには聞こえなかった。
???
男でも、この辺を一人は危ないですから。
気をつけてくださいね。






(なまえ)
あなた
(お礼したいし⋯、名前ぐらいは⋯!
ていうか男?!バレないの?!)
(なまえ)
あなた
あのっ!名前は⋯










あなたが叫ぶ前に、赤髪の少年は通路の奥へと進んでし


まっていた。








(なまえ)
あなた
誰だったんだろう⋯






ライハナ王都は、端から端まで行くのに馬車で3日はかか

る。


そんな場所で、またあの少年に会える確率は0に等しい。
(なまえ)
あなた
しょうがない⋯!
(なまえ)
あなた
今度は声をかけられてもすぐに逃げよっ















(なまえ)
あなた
ん〜!おいひー!



やっぱお昼は肉だね!








あなたはあの後、大通りに出てランチを楽しんでいた。






鶏肉にバジルとトマトを挟み


特製ソースをかけて召し上がる。



テーブルにはその他にも、



黒パン



ベリーティー



チーズケーキ


スープ



などが並んでいた。
(なまえ)
あなた
(最高に幸せ⋯!)
店の女房
あんた、ずいぶんと美味しそうに食べるね!






あまりの美味しさにうっとりしていると、


店の女房(にょうぼ)に声をかけられた。






(なまえ)
あなた
はいっ!
こんなに美味しくご飯を食べたの、数年ぶりなので!
(なまえ)
あなた
美味しく頂いてます!
店の女房
いい食べっぷだねぇ⋯







その後もあなたは



一口一口幸せを噛み締めるように(ニヤけながら)食べた。





(なまえ)
あなた
そろそろ帰らないと!
寮が閉まって入れなくなっちゃうんだよね⋯




アスカ街を満喫したあなたは



路面電車に乗りその場を後にした。


























夕日に照らされる白髪は



温かいオレンジ色に染まっていた。











(なまえ)
あなた
えぇーと、セシル寮はこの先左の階段で⋯
(なまえ)
あなた
⋯!




昨日、銀髪の人に教えてもらった通り


寮へ戻ろうとしていた。






しかし、セシル寮男子寮の前に



















見覚えのある後ろ姿が見えた。
(なまえ)
あなた
(赤髪にあの背の高さ⋯!)
(なまえ)
あなた
(今日助けてくれた人?!)
(なまえ)
あなた
(さっき、また会える確率は0に等しいって話をしたばっかなのに⋯?(?))
(なまえ)
あなた
(どうしよう⋯話かけるべきか素通りするべきか⋯!)





赤髪の少年は




他の3人と親しく話をしている。







(なまえ)
あなた
(お礼はしなきゃだし、同じ寮ってことは同じ学年だから⋯)
(なまえ)
あなた
(えぇい!お礼はお礼だ!話しかけるの嫌だけど!(?))









あなたは赤髪の少年のほうへ、早足で駆けていく。








(なまえ)
あなた
あのっ!すみませんっ!










主
主
え?キリが悪いって?
主
主
指がタヒにそうなんだ⋯
主
主
それに脳死しそu
主
主
楽しいことに変わりはない!
主
主
あと学校始まるんすよ⋯
主
主
おつらぞ!

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