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第9話

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2026/09/21 13:47 更新


ギィ……

ゆっくりと開いた扉。

そこに広がっていたのは、

薄暗い霊安室。

並べられたベッド。

白いカーテン。

そして、一番奥。

白い布が掛けられたベッドが、

ゆっくりと揺れた。

「…………。」

あなたの思考が止まる。

「……え。」

ガバッ!!

突然、白い布が勢いよくめくれ上がる。

中から白衣姿の男がゆっくり起き上がった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

あなたは勢いよく後ろへ下がる。

バタン!!

「開かへん!!」

必死に扉を押す。

ガタガタガタ!!

開かない。

「なんで!?なんでぇ!?」

スタッフの声が響く。

「あなたさん!引き戸です!(笑)」

「……え?」

一瞬止まる。

「あっ……。」

今度は引く。

ガラッ!!

勢い余ってそのまま前にコケてしまう。

「いたぁ……。」



──モニタリングルーム。

MC「押してた!(笑)」

芸人「パニックすぎるやろ!(笑)」

スタッフも笑いを堪えきれない。

ディレクター「このシーン絶対使います(笑)」



霊安室。

白衣の男がゆっくり近付いてくる。

ズル……

ズル……

「……っ。」

あなたは目をぎゅっと閉じた。

「見なければ……。」

「いない……。」

「見なければ……。」

男は目の前まで来る。

あと一歩。

その時。

「ごめんなさいぃぃぃ!!」

あなたは深々と頭を下げた。

「通らせてください!!」

白衣の男も思わず止まる。

沈黙。

数秒。



モニタリングルーム。

芸人「謝った!(笑)」

MC「礼儀正しい(笑)」

スタッフ「演者さん笑ってます(笑)」

モニターには肩を震わせるお化け役。



「失礼しますっ!!」

ペコッ。

頭を下げながら真横を全力疾走。

「待ってぇぇぇ!!」

「いやぁぁぁぁ!!」

泣きながら走る。



一方その頃。

別ルート。

「あなたー!」

「どこー!」

「返事してー!」

メンバーたちも必死に探していた。



モニタリングルーム。

画面を見つめるAぇ! group。

佐野「めっちゃ泣いてるやん……。」

小島「かわいそうになってきた(笑)」

草間「でももうちょいでゴールちゃう??」

末澤「逃げ出さへんだけすごいわ。」

正門「頑張れ。」

さっきまで笑っていた5人も、

少しずつ応援するような表情になっていた。



あなたは涙を拭きながら歩き続ける。

すると——

『出口』

「……!」

「出口……。」

「ほんまに?」

恐る恐る近付く。

ガチャ。

扉が開く。

眩しい光。

「出れた……!」


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