ーバンッ
勢いよくドアを開けて
バス停へと走った。
時刻は午前7半
いつもより遅い時間だ
だが、
これは学校に遅れるから
走っている訳ではないのだ。
これは、、
ー「ご乗車の方はーー、、」
バスで「あの人」に会う為。
チラリと目線を前に送ると
彼の後頭部が見える。
生憎焦って乗車したせいで
彼の顔を見損ねてしまった。
今日は少しついてないな
少し揺れるバスの中で
少しだけ幸せな時間を過ごす。
ー「到着しました。お降りの際はーーー」
俺が立ち上がると
彼もゆっくりと立ち上がった。
そして
彼の背中を追うように
俺はバスから降りた
今日も今日とて好きだと
思ってる自分が居る
そんな事を考えながら
彼の少し後ろを歩く
同じ学校だから
必然的に同じ道なのだ
この時間は多分彼にとっちゃ
面倒な時間なのかもだけど。
すると、
ーぽんっ
中学で知り合い
高校も同じの友人である「樹」
なにか悩み事があれば
俺専用のスペシャリストの彼に
相談している。
ちなみに俺の好きな人のことも
話している。
ケラケラと笑う樹を
ぶん殴りながら
俺は目の前の彼が
いつか振り向かないだろうか
と少し期待して見つめる。
その時
彼が一瞬
振り向いたのだ
そして少し目が合った
まぁすぐ前を向いたけど。
微笑みもせず
少し鋭い眼光でも
ほんの間見つめ合えた
それだけで嬉しいのだ
進展なんてしなくて良い
そんなこと言えたらいいのに。
こういう恋愛してる方多いと思うので
こんな設定にしてみました。
学園ものお好きでしょう?
、、なんて、笑












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。