その言葉を口に出した直後。
隠し持っていたナイフを出し、
一気に距離を詰めた。
深澤辰哉の反応速度よりも、早く、早く
______________________________早く、¿
はずだったのに、
彼が視界から消えていく。
身体が、ぐらりと傾いた。
遅かった。
右肩と左足、腹部には弾が貫通して血が流れている。
後ろを向けば、さっきの片足を撃った男がこちらに銃を向けていた。
その銃口からは煙。
あぁ、
撃たれちゃったんだ。
徐々に、体が地面へと倒れる。
その時間が何故かスローモーションみたいになって、どこか不思議な感覚だった。
……地面に叩きつけられてから少しずつ身体が言うことを聞かなくなる。
痛みも少しずつ薄れ、意識が朦朧とする中、
彼はそう言った。
でも、少しずつ声が遠のき、最後は何も発したか分からなかった。
その後、意識が途絶えた。
・
・
fk side
俺の目の前で倒れているのは、昔に会ったことがあった女の子。
その後ろにはなべ。
片足を押さえているのは、きっとこの子に撃たれたからだろう。
そう言うなべは、口元が緩んでいた。
……俺が、ターゲットを助けようとするなんて殆どないから。
てか、なべもターゲットに興味を持つことも珍しいんだけどね。
俺に再会する前までのこと。
何故、俺と対峙した時は感情が溢れてしまうのか。
そして、
___________________________。
二人で彼女を担ぎ、治療部屋へと連れていった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。