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第1話

再生不良性貧血 hkt
2,002
2024/07/26 13:00 更新


🎀🪄リアル設定🎀🪄






hkt




血の気の引く感覚。
ふわふわぐるぐると、まるで自分の体じゃないような。



黒「 ……っ、はぁっ、 」



思わず車のヘッドレストを掴んで、シートに逆戻り。


額を伝う、冷たい汗。



胸がざわざわして、ヘッドレストを掴む手に力が入る。



青「 ……北斗?どーした、体調悪い? 」



先に車を降りたはずの樹の声が近くに聞こえる。


わざわざ戻ってきてくれたんだろうな、なんて回らない頭で考えるけど、胸のざわつきと視界の違和感は消えないまま。



黒「 …ぅ、あ…ごめ、 」



青「 え、ちょっと、お前顔色悪すぎ。体調悪いなら言えっての 」
「 どうする?ここで休んでく? 」



呆れたような声に苦しくなったけど、すぐに優しい声が降ってきて安心する。

樹の骨ばった細い指が背中を上下するのも、安心する。



黒「 …はぁっ、ここ、いや…、がくや、」



ここ嫌だから楽屋に行きたいって、ただそれだけのことを言うだけで、またすこし胸のざわざわが大きくなって、胸をさすった。


その様子を見たのか樹が心配そうに顔を覗き込んでくる。

薄く開いた視界から樹の心配そうな顔がぼやけて見えた。



青「 お前、貧血だと思ったらちょっと違う?何ほんと、どうしたの 」



黒「 …っわかんな、ぁ、はぁ、どくどく、する、 」



青「 どくどくって…、動悸?貧血だからか 」
「 俺お前のこと持てないからさ、楽屋までがんばれる? 」



黒「 ……ぅん、 」



樹に支えられながら、車から降りる。

ぐらぐらと、視界が揺れた。


自分の体が自分のものじゃないみたいにふわふわしていて、こわくて、涙が滲む。



黒「 ~っ、ふぅ…っ 」



支えられながら、というか、もう体重のほとんどを樹に預けてしまっている感じで。



重いよね、じゅり、ごめんね、



心の中でそう呟いた。





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