第26話

第26話
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2026/03/20 12:00 更新
葛葉side
あなたの名前がましろさんを見送りに行ってから数十分経ったが、
未だに俺の部屋に帰ってこない。
さすがに遅すぎると思い、庭に出た。
しかし、そこにはましろさんの姿も、
あなたの名前の姿も無かった。
葛葉
あの、あなたの名前どこっすか
召使い
お屋敷の外に出られてから、まだお戻りしていません
中に戻ってから召使いの人に尋ねたが、収穫はなし。
何なら玄関にあなたの名前の靴はなかった。
急いで部屋に戻ってあなたの名前のスマホに着信を入れるが、
俺のベッドの上に、
あなたの名前のスマホがあることを確認できただけだった。
葛葉
そのまま、
ましろさんと飯食いに行ったとかか⋯⋯?
そうだと信じて、とりあえず帰りを待つことにした。
あなたの名前side
目が覚めたのは、一面真っ白な部屋だった。
ベッドも真っ白であり、扉が確認できなかったが、
壁をなぞっていくと、
人1人が通れるほどの長方形のくぼみを見つけた。
きっと、ここが扉なのだろう。
そこを押したり横にスライドしてみたりするが、
進捗はなし。
あなた
施設の奴らに軟禁されてるわけか
あの時と違う点を挙げるとするなら、記憶がある点だ。
気を失う直前、目覚めたら記憶がリセットされていて⋯⋯
なんてことを想定したが、違った。
何もすることができず、ベッドの上で座っていると、
扉が開いた。
ドアノブが外側にのみ付いているらしい。
扉を開いたままにした状態で、
施設員はこちらに近づいてきた。
施設員
目が覚めたか
いつものお姉さんではない、知らない男。
青髪で短髪、四角の眼鏡を掛け、
白衣を羽織っている男だった。
あなた
ここはどこですか?
あなた
なんのために私は連れてこられたんです?
質問をするが、返事がない。
答える必要がないと判断したらしい。
施設員
⋯⋯お前は、我々の実験台になる
あなた
はぁ???
脈絡もなくそんなことを言われては困る。
情けない声が出てしまった。
施設員
お前は我々の記憶消去の薬を打ち消した
施設員
組織の技術向上のため、
より強い薬を使用する予定だ
あなた
⋯⋯はぁ、ただ脅しに来ただけなら帰った帰った
強がってみせるが、内心怯えきってしまっている。
強い薬なんて使われてしまったら、
今度こそ、葛葉たちのことを忘れてしまうかもしれない。
男はしばらく私を見つめた後、
背を向けて歩き去っていった。
⋯⋯でも、あの声、どこかで聞いたような?
こんばんは。
閥といいます。
施設員は誰なのでしょうか。
青髪に白衣といったらあの方しかおられませんね。
次もよろしくお願いします!

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