朝、いつもはクソみたいな綱渡りの夢の不快感と季節的な寒さで起きるはずなのに、今日は夢の不快感はなかった。しかもとても暖かい。
なんか暖かくなるようなもんあったか...?
何でこいつはオレに抱きついてんだよ...!
眠そうに呻くこいつはさらに強くしがみついてくる
そう言うや否や、光のような速度でオレから離れたこいつは、ゴンッという音とともに土下座をする。
パッと顔を上げると、けろりと笑顔に戻る。
顔に熱が溜まるのを隠すようにオレはこいつに背を向けた。
のんきについてきやがって...
制服に着替えた後玄関に向かうと、ドアのそばで壁によりかかってスマホをいじるこいつ。
時折少しの笑い声が漏れ、その度スマホに何かを打ち込む。
オレと同じ髪型なはずなのに…こいつはオレとは違って自分に自信を持っている気がする。
そんなことを考えていると、オレの気配に気がついたのか、こいつは少し顔を上げた。
へにゃりと笑うその顔、小さく手を振る仕草、オレとは違うからこそ綺麗に感じてしまう。
ふいと顔を背けて足早に歩き出す。
急な行動におどいたのか、少し動揺した声の後、パタパタと走ってくる。
……また思考の海に潜っていったのか
カランカランとなるドアの音と共に、あいつがいらっしゃーいと言いながら出てくる。
そしてオレの顔を見て眉を顰める。
堪えきれない様子で肩を震わせ、笑い出す。
すこし笑いが落ち着いて、そういえばとこいつは呟く
そう言ってこいつはオレの方を見る。
何で急にこっち見てんだ...?
そう言ってオレを止めたこいつは、カウンターに来て待っててといいながら奥の厨房に入っていく。
仕方なくカウンターに座って待っていると、戻ってきたこいつが言った。
家族と聞いて、嫌な記憶がよみがえる。
あいつは家族なんかじゃないが...それでも、オレがもといた場所の周りのヤツらなんかより、よっぽどやさしいし、いいやつだ。
あんなやつと元いた場所で会えていたら……オレは…まだ希望を抱けていたのだろうか、
コーヒーと一緒に出されたサンドイッチを口に放り込み、コーヒーを飲む。
そしてこいつから次に発される言葉にそのコーヒーを吐き出すことになるとは知らずに。
あとがき
ども、作者です!!
やべ ~普通に切るとこ見当たらんかった...
にれくんたち登場は全部カットしてるからね。だって書くと長くなっちゃうんだもん...((
次回は幼稚園の先生状態から始めるからね ~
んじゃ、今回はここら辺で!
ばばい!!













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。