第6話

5話
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2025/12/25 08:41 更新


朝、いつもはクソみたいな綱渡りの夢の不快感と季節的な寒さで起きるはずなのに、今日は夢の不快感はなかった。しかもとても暖かい。

なんか暖かくなるようなもんあったか...?
桜 遥
ん...、?
mz
...すぅ...
桜 遥
うぉぉあああ?!?!//
mz
んんん...どしたぁ...?
桜 遥
ど、した...じゃねぇぇ!!早く離れろ!//
何でこいつはオレに抱きついてんだよ...!
mz
んんん...
眠そうに呻くこいつはさらに強くしがみついてくる
桜 遥
おおお...お前ぇぇ...!!///早く起きろ!!そして離れろぉぉ!!///
mz
ん" ~.........?
mz
、?あ"あ" ~!!ごご、ごめん桜ぁ!!
桜 遥
?!
そう言うや否や、光のような速度でオレから離れたこいつは、ゴンッという音とともに土下座をする。
mz
誠に申し訳ありませんでした...
桜 遥
ぅ...いや、そんな怒ってねぇから//
mz
そう?ありがと!
パッと顔を上げると、けろりと笑顔に戻る。

顔に熱が溜まるのを隠すようにオレはこいつに背を向けた。
桜 遥
ッ...//オレ顔洗ってくるっ
mz
あ、俺も ~
のんきについてきやがって...
mz
ん ~…目さめたわ ~
mz
あ、準備できたら教えて?俺準備なんもねぇから
桜 遥
あ、おう、


















制服に着替えた後玄関に向かうと、ドアのそばで壁によりかかってスマホをいじるこいつ。

時折少しの笑い声が漏れ、その度スマホに何かを打ち込む。

オレと同じ髪型なはずなのに…こいつはオレとは違って自分に自信を持っている気がする。

そんなことを考えていると、オレの気配に気がついたのか、こいつは少し顔を上げた。
mz
…お、準備できた?
mz
じゃ、いこーぜ ~
桜 遥
……キレーな顔
へにゃりと笑うその顔、小さく手を振る仕草、オレとは違うからこそ綺麗に感じてしまう。
mz
ん?なんか言った?
桜 遥
い、いやなんでもねぇ!//
ふいと顔を背けて足早に歩き出す。
mz
えぇ、ちょ、まってまって
急な行動におどいたのか、少し動揺した声の後、パタパタと走ってくる。
mz
も ~急に歩き出すなよ ~
桜 遥
…お前わざわざ隣歩かなくてもいいんじゃねぇか?
mz
ん、たしかに
桜 遥
…そういうなら後ろ行くとかすんじゃねぇのか…
mz
えぇ?なんのことやら
mz
あ、そーいえば…
桜 遥
あ?どーした?
mz
………
……また思考の海に潜っていったのか
さとうのばーちゃん
あいたたた…腰が痛くて歩けんなぁ
桜 遥
…!
mz
……ここでかw
さとうのばーちゃん
おーいそこの子、風鈴だろ?ちょいとポストまで連れて行ってくれんか?
桜 遥
…はぁ?!
桜 遥
た、頼むならこいつにしろよ!
mz
いやまだ俺風鈴じゃねぇしw
さとうのばーちゃん
運ぶだけでいいから、よろしく頼むよ
桜 遥
~~~~~ッ…
mz
ふはwなんだかんだ乗せてあげるのえらw
桜 遥
思ってもねぇこと言うんじゃねぇ!
mz
いやぁ?思ってるよぉ?
mz
……ちょっとだけね
桜 遥
思ってねぇじゃねぇか!



カランカランとなるドアの音と共に、あいつがいらっしゃーいと言いながら出てくる。

そしてオレの顔を見て眉を顰める。
橘 ことは
なに桜どうした?お腹でも痛いの?
桜 遥
さっさと降りろ!オレを足に使うなんざいい度胸してんじゃねぇか
橘 ことは
…!
さとうのばーちゃん
おはようことはちゃん!
橘 ことは
さとうのばーちゃん!
桜 遥
いいから降りろよ!
さとうのばーちゃん
この高さから降りろっていうのかい?年よりをなんだと思ってるのさ
桜 遥
叩き落とすぞ!
さとうのばーちゃん
まったく ~気の利かない子だねぇ
さとうのばーちゃん
よいせ!
桜 遥
あぁ?!さっきは腰がいたくてたてねぇって言ってたくせに!
さとうのばーちゃん
あーいたたた、腰がいたくて歩くのがやっとだよ
桜 遥
どこがだ!クソそ元気じゃねぇか!
mz
...ぶwwあはっはははwwwwww
堪えきれない様子で肩を震わせ、笑い出す。
桜 遥
お前はなんで笑ってんだよ!
mz
ごめっwだって2人の掛け合いがおもろすぎてwww
桜 遥
あぁ?!
mz
ごめんごめんwww
すこし笑いが落ち着いて、そういえばとこいつは呟く
mz
あ、そうだ、俺布団買いにいかなきゃなんだった
橘 ことは
え?...あぁ、そっか、今日は床で寝たんだもんね
mz
あぁ昨日は...
そう言ってこいつはオレの方を見る。

何で急にこっち見てんだ...?
橘 ことは
...?あぁ、そういうことね~w
橘 ことは
一緒に寝たんだ?
桜 遥
ち、ちがっ...こいつがどうしてもっていうから...
桜 遥
仕方なくいれてやった...だけ//
橘 ことは
ふふw、いいことしたじゃん?
mz
そそ、ありがとね ~
さとうのばーちゃん
あたしからも、ありがとね ~
桜 遥
~~~ッ//くっそ、オレはもういくぞ?!
橘 ことは
あぁちょっと待って桜!





そう言ってオレを止めたこいつは、カウンターに来て待っててといいながら奥の厨房に入っていく。

仕方なくカウンターに座って待っていると、戻ってきたこいつが言った。
橘 ことは
あれ、桜、まぜ太は?
桜 遥
あ?...そういえばいねぇな
橘 ことは
あんたねぇ...家族なんだからお互いのことちゃんと見なさいよ...
桜 遥
かぞく、か...
家族と聞いて、嫌な記憶がよみがえる。

あいつは家族なんかじゃないが...それでも、オレがもといた場所の周りのヤツらなんかより、よっぽどやさしいし、いいやつだ。

あんなやつと元いた場所で会えていたら……オレは…まだ希望を抱けていたのだろうか、
橘 ことは
ん?どうした?
橘 ことは
...なんかいけないこと言っちゃった?気を悪くしたらごめんね
桜 遥
いや...別に、なんでもねぇ
橘 ことは
そう?あ、これサンドイッチ。朝御飯食べてないでしょ?
橘 ことは
まぜ太の分も用意したんだけど...いらなかったみたいね、どうしようかな...
桜 遥
オレが食う
橘 ことは
そっか、じゃあお願い
コーヒーと一緒に出されたサンドイッチを口に放り込み、コーヒーを飲む。

そしてこいつから次に発される言葉にそのコーヒーを吐き出すことになるとは知らずに。

















あとがき

ども、作者です!!
やべ ~普通に切るとこ見当たらんかった...
にれくんたち登場は全部カットしてるからね。だって書くと長くなっちゃうんだもん...((
次回は幼稚園の先生状態から始めるからね ~

んじゃ、今回はここら辺で!

ばばい!!

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