あの日君に振られてから私の心は南極のように冷えきっている
ねぇ、リノ
君はなんで笑ってられるの?
🐰「アイドル同士じゃやっぱ上手くいかないんだよ」
👾「何言ってるの?リノ…」
🐰「会えない、外でデートもできない。付き合っててなんの意味があんだよ」
🐰「いつバレるか分からない恐怖に怯えながら付き合い続けることに疲れた」
👾「は…今まで上手くやってきたのに。会えなかったのはリノが忙しかったからでしょ。私は何度も家で待とうとしてた」
🐰「それ。お前のなんでも俺のせいにするところ嫌い」
👾「ッ…」
🐰「じゃあな。」
君に言われた言葉は一言一句、波の音まで覚えてるよ
なのにリノはスタイリストさんと付き合ったんだね
私見たよ
この間カムバ期が被って
自販機の影に隠れて
イチャついてた君たちを…私
理由はその子?
いつでも会えるもんね?
くだらない。本当にバカバカしい。
君に捧げた4年間はなに?
👾「後悔させてやる…」
リノと別れたこの場所で君から貰った記憶を燃やしながら心に決めた
あれから美容とダイエットに時間を費やした
君が好きだったらロングからボブウルフに変えた
髪色も黒髪からレッドワインに変えた
服装だってカジュアルなスタイルから大人っぽい綺麗なスタイルに変えた
香水も変えた
この家にあった君のものは全て燃やした
もう私に君の存在は無い
残るのはこの胸の傷だけ
思い出に浸るとズキズキと痛み出す
まるで火傷のよう
ついに来たチャンス
カムバ期が久々に被った
私はいつも以上に気合を入れて挑んだ
楽屋挨拶で彼らの元へ向かった
いつも通りに挨拶をすると驚いた顔のリノがいた
🐤「やー!あなたさん、すごく綺麗になりましたね!」
👾「リクス、ありがとう」
と微笑むとスキズの皆さんは照れたように顔を背けた
楽屋を出るとリノに引き止められる
🐰「あなた…綺麗になったね」
👾「リノさん、お久しぶりです」
🐰「ッ…俺らやり直せないか?」
👾「……」
甘い言葉に決意が揺れる
できることなら今すぐにでも君の胸に飛び込みたい
けど、そうしたら…
またあの寒さを味わうことになるかもしれない
私の心は冬から抜け出せない
👾「…今の彼女さんとお幸せに」
私は笑顔で伝えて背を向けた
リノとは完全に終わりだ
もう後戻りはできない
途切れた縁の未練を胸に抱き
冷たかった時間を、私を暖めてくれることを願って
화 - (G)IDLE - (🐰)終












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!