「………ご主じぃいいいいいいん?!?!?!」
飲んだくれ精霊もとい大精霊アピスの絶叫が響き渡ったのは、サニオ、ル・グイン…と名乗っていたフィエゴとの闘いが終結し、アテル・ラナの解散後…人々に落ち着きが戻ってきた頃のドミティア島内。
周りの木々がざわめくのもお構い無しにアピスは叫び続ける。
(まぁ大地に還ったはずのご主人が目の前でふわふわと浮いていたら無理もないが)
アピス「ご主人?!なんで?!…ご主人?!?!」(大精霊の大パニック)
レヴ「うるせーーーーーーー!!!!!!!!」ドゴッ
レヴの強烈な一撃がアピスの額にクリィカルヒット
アピス「ギャフン!!!…痛い…!!!…ということは本当の本当にご主人…?!」
レヴ「ったく…それ以外の何に見えるんだよ…」
アピス「…で、でもご主人は…あの時……」
レヴ(まあ、そんな。そんなが見れて…うちは、幸せだ、サンキュ)
アピス(ご主人……!)
レヴ(またどっかでなー。)
レヴ「なんでか、うちのソウルが還りきる時に少し残っちまったみたいでなー」
どうやらレヴ自身にも原因は分からないようである
アピス「…また…ご主人に、会えるなんて……」
アピスのクリアブルーの瞳が涙によってより美しく輝く。
レヴ「…泣いてんのかぁ??」
ひやかすように煽るレヴのアイスグレーの瞳にもうっすらと輝きが宿る。
アピス「グスッ……泣いてませんよ!!そういうご主人だってちょっと泣いてるんじゃないんですか〜??」
レヴ「なっ!?な、泣いてねぇよ!!!」
涙ぐみながら、共に笑いあう主と精霊。
それはアピスが、レヴが、互いに望んでいた光景だったのだろう。
そして、もう交わることなどなかった筈の二人の時間は今、偶然か、神の気まぐれか、再び一つになった。
…と、語り続けるのもよいですが…今は…またこうして出会えた二人を、幸せに包まれている二人を、我々は静かに見守ろうではありませんか。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!