ーーー
ーKeito sideー
俺が亨梧さんに告白したのはついさっきのこと。
もしかして、、、!って期待はあったけど、俺はあっけなく振られた。
正確には振ってもらうこともできなかった。
俺に告白された亨梧さんは何も言わず顔色を悪くして去っていた。
絶対、気を悪くしたに決まってる。
俺なんか、眼中にもなかったんだろうな、、、
ーKyogo sideー
練習が終わって部屋に向かっている途中、代表の中でもあまり関わりのない敬斗に声をかけられた。
何事かと思って耳を傾けると敬斗が口にしたのは俺への告白だった。
その瞬間、目の前が暗くなって何を言うこともできずその場を逃げてきた。
俺には大きすぎるトラウマがあるから。
あれは、中学3年生のときのこと。
俺にはどうしよもなく好きな人がいた。
クラスの男子。
そんなわけないって思ったけど、気づいたら目で追っていて、少しでも話せればその日も翌日も、幸せな気持ちでいっぱいになった。
そんな彼に"嘘"の告白をされた。
最初は遊びだなんて思わなかったからすごくすごく嬉しかった。
だけど、俺も好きだったと伝えると
"何言ってんの?本気にした?"
と、何人もの友達をつれたかつての"好きな人"に笑われた。
怖くなった。
だから敬斗の告白を受け入れられなかった。
敬斗の笑顔が大好きなはずなのに、心の傷には勝てなかった。
ーKeito sideー
いつも恋愛相談にのってくれる純也くんに、早く打ち明けてしまいたい。
応援してくれていたから悲しませることになるかもしれないけど。
それでも、
俺ひとりで背負うには重すぎる現実で、
今すぐに押しつぶされてしまう気すらする。
だらだらと足を動かして、純也くんの部屋についた。
ピンポーン
ガチャ
いつもと変わらない純也くんの優しさに、泣きそうになる。
そう言って俺を立たせて、背中を押してくる純也くん。
さっきから、言ってる意味が全然わからないよ。
でも、純也くんも大好きだから、
信じてみることにしよう、。
ーKyogo sideー
敬斗が、来た。俺の部屋に。
だけど、さっきから黙ってそこにいるだけで、
なにをしに来たのか、わからない。
でも、俺も伝えなきゃいけないことがあったから。
ありがたく、この場を使わせてもらうよ。
それから、俺の過去を話した。
敬斗は、
『なにそれ、ひどいね。でも、俺が絶対幸せにするから。』
『いくら昔の話でも、亨梧さんに俺以外の好きな人がいたとか妬けるなぁ』
と、言った。
ーKeito sideー
昔の好きな人でも妬ける、と言ったら亨梧さんは頬を紅潮させた。
可愛すぎて、今すぐにでも襲いたい。。
それはさすがに、、、!
俺がやましい気持ちと格闘していると、亨梧さんが口を開いた。
チュッ♡
ーーーお~わり
付き合って初めてあれこれをするまでが好きな主。
読者様いつもありがとう🫶











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。