肩の燃えているような痛みのおかげで、触れただけでもヤバいということが分かった
…俺は、肩で済んだ
けど、動けない可伸は__?
肩だけじゃ、済まないかもしれない
考えた途端に体が動いていた
俺は可伸に全力でぶつかり、遠ざけた
それでも、少しの時間稼ぎにしかならなかったけれども
どっちもべしゃっと音を立てて滑った
これじゃあもう、動けない
咄嗟の動きだったんだ
普通なら痛みで動けやしない
…あぁ、こうやって考えているのも
ただの痛みから逃れたいという現実逃避なのかもしれない
動けない俺の上に、ソレ__
土炉土炉さんが、覆い被さる
ぬいぐるみの記憶を見たからわかる
この化物は、土炉土炉さんだ
スローモーションのように見える現実
それに対して俺の頭は、痛みが来るまでぐるぐると考え続けた
もう、死んでしまうんだと
BAD END 死ぬことへの、現実逃避












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!