ー図書室ー
...実は俺が今までしっかり歩けていたのは可伸が懐中電灯を持っていたからであった
可伸がいなくなってしまったため、懐中電灯もなくなったのだ
壁を伝いながら暗い校舎内を歩き回り、かろうじて見えた図書室という文字
まぁ見えなくとも何かはあるだろうと思い、木造になっていた扉を力を込めて横にスライドさせた
最早そのまま取れそうではあったが、後が怖いと思ったのでやめた
...相変わらずよく見えない図書室の中だったが、入った瞬間にそれは変わった
天井にある等間隔で付けられた蛍光灯が一斉に光を灯したのだ
今までずっと暗い場所に居た所為で、明るい場所に目が慣れない
だが、明かりがついたおかげで図書室がしっかり探索できるようになっていた
図書室内は意外と狭かったようで、大体5mの正方形の立法体のような空間だった
そしてその中に6つの本棚があったが、どれも小学生でも背を伸ばせば届きそうな高さだった
何故点いたのかという疑問は置いておき、図書室内を探索していた
でもなんでこんな所にあったんだ?
.........
『すもとしょうがっこうるーるぶっく』
るーるそのいち いらなくなったにんぎょうはがっこうのうらにあるしょうきゃくろにすてましょう
るーるそのに まいあさろくじにおきてはちじにはがっこうにくるようにしましょう
るーるそのさん さんじかんめはぜんこうせいとでおいのりをします
るーるそのよん さんじかんめはかならずしゅっせきしてください
るーるそのご さんじかんめをさぼったこはにんぎょうになります
るーるそのろく いえにかえったらいえのげんかんにくびしめなわをかけてください
るーるそのなな まだいるにんぎょうはすてないでください
1ページごとに絵とルールが書いてあり、一部はショッキングな絵で描かれていた
そんな本を平気で見れた自分も凄いとは思うが、この本を書いた人のほうがイカれているとも思った
次のページを開こうとした時、何故か上手く開かず力ずくであけた
そこに描いてあったのは

見開きいっぱいに描かれた、もはや読み取れもしない字とくまの人形の頭だった
思わず本を投げ捨ててしまいそうになるほどその絵は不気味で正常な人が描いた絵のようにはとても見えなかった
こんな本がある部屋にはもうあまり居たくはなかったが、可伸の捜索のためにもう少し調べようと自分を励ましながら他の本も開いていた
また先程のような絵があるのではないかと危惧していたが、他の本は普通の童話や物語だった
ホッとしつつも、可伸が見つからなかったのでまだこの学校にいなければいけないことへの焦燥と恐怖を感じていた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。