第92話

早速ピンチか…(本編) + ファンアート + 宣伝
263
2025/05/18 12:14 更新
水戸 結愛
水戸 結愛
(この人…なんかやばい雰囲気…)
水戸 結愛
水戸 結愛
(徐々に息苦しくなるような
容赦なく迫り来るような圧迫感…)
水戸 結愛
水戸 結愛
(そして先が読めなさそうなこの不気味さ
守若の兄貴を彷彿とさせる…)
水戸 結愛
水戸 結愛
(一体何なんだこの人は…)

新城の兄貴の異様な雰囲気を肌で感じ取った彼女は反射的に眉を吊り上げ警戒する。
新城 杏太郎
そんな威嚇しないでよ〜萎えるじゃない
花沢 伊織
あわわわわ……
(やばいやばい水戸ちゃんまで…
あぁ、神様仏様ぁどうかぁ…)
宮戸 龍樹
(最悪なタイミングだ…しかも
新城の兄貴が自分のお菓子食べられて
怒ってる時に限って…)

恐怖で立ち竦んでしまい、もはや見守る事しか出来ない2人。
新城 杏太郎
あ、そういやまだ名乗ってなかったわ

新城 杏太郎
俺、新城 杏太郎。
最近この組に世話になってるって話
水戸 結愛
水戸 結愛
(この人が新城の兄貴…)
新城 杏太郎
嬢ちゃんもここにいるっつーことは
お前もこの組の人間だろ?
水戸 結愛
水戸 結愛
…はい、そうです
新城 杏太郎
やっぱりねぇ、だと思ったわぁ…笑
新城 杏太郎
五十嵐さんから話は聞いてるよ
なんともぁこの組の奴ら消し去ろうと
したんだって?大胆なことするねぇ
水戸 結愛
水戸 結愛
……
新城 杏太郎
そして重傷を負った奴らが数人。
っつーことはさぁ…


新城 杏太郎
お前、それなりには
戦力として使えるってことだろ?
水戸 結愛
水戸 結愛
…えっ
新城 杏太郎
でさーそれ聞いて俺、お前にちょっと
興味あったのよぉ


新城 杏太郎
だからさぁ…











新城 杏太郎
お前の実力がどんなモンか
ちょっくら競い合おうじゃなぁい…!!
水戸 結愛
水戸 結愛
……はい?



なんと、新城の兄貴は彼女の性別など意に介さず、あろうことか戦いを誘ってきたのだ。
 
その様子は半ば強引でもあった。


花沢 伊織
えっ……え…?
な、何を言ってるのでしょう…
宮戸 龍樹
じょ…
女性相手に…流石に嘘ですよね…?


新城の兄貴の行き過ぎた発言に思わず半笑いになり、冗談だろうと思い込んでいる二人だが…



水戸 結愛
水戸 結愛
……






水戸 結愛
水戸 結愛
(いや…違う…)









水戸 結愛
水戸 結愛
(多分本気だこの人…)


2人とは真逆の反応を見せ、まるで獲物を追う獣の視線に彼女の本能が危険の警笛を鳴らし、思わず一歩後ろに下がってしまう彼女。

水戸 結愛
水戸 結愛
(鈍感な私でも分かる…
この実力だとまだ勝負にならない)
水戸 結愛
水戸 結愛
(それに退院したばかりだし
すぐに怪我を作るわけにもいかない)


水戸 結愛
水戸 結愛
ごめんなさい、お断り致します
あなたと勝負したところで
私が負けるのは目に見えていますので…



確かに彼女も戦闘はできる方である。下っ端、または舎弟の中では最強の名を持つ彼女だが、まだこの実力では兄貴には叶わない事を悟っていた。そう判断した彼女はきっぱりと断る。

新城 杏太郎
なーにイモ引いちゃってんの〜
それか、もしかして気分じゃなかった?
水戸 結愛
水戸 結愛
…ごめんなさい
水戸 結愛
水戸 結愛
(この場から離れたいけど
背を向けたら攻撃が飛んできそう…)


そう思った彼女は彼から目を離さずにゆっくりと後退しはじめる。








だが…



新城 杏太郎
何逃げようとしてんのぉ?
もう少し話してくれてもいいじゃなぁい


声のトーンは優しいが、それとは裏腹に常人は震えるような狂気的な笑みを貼り付けながら後退りする彼女をジリジリと確実に距離を潰していく新城の兄貴。

どういう訳か、彼はわざと横にズレたりと定期的に位置を変えながらどんどん距離を詰める

宮戸 龍樹
あっ…姉貴…!!

居ても立っても居られなくなったのか、宮戸が彼女の元へ駆け寄る。
水戸 結愛
水戸 結愛
大丈夫、下がって


彼女はすぐさま宮戸を後ろに回した後、ゆっくりと後ろに下がりながら彼だけに聞こえる声でこう囁いた

水戸 結愛
水戸 結愛
ごめんね…君にちょっとお願いがあるの
宮戸 龍樹
え…?
水戸 結愛
水戸 結愛
誰でも良いから近くにいる兄貴をすぐに呼んで
水戸 結愛
水戸 結愛
私はまだ1人でこういうの対処出来なくて
それは兄貴達も分かってるから…
宮戸 龍樹
しかしその間に姉貴が…
水戸 結愛
水戸 結愛
お願い…!
宮戸 龍樹
しょ…承知しました!!
すぐ戻って来ます!!


そう言うと彼は足早にその場を後にした

新城 杏太郎
へぇ、責めて後輩だけでも
逃がしてやろうって訳ね
女の癖に中々かっこいいじゃん?
新城 杏太郎
いいねぇ、惚れちゃいそうだわぁ…
水戸 結愛
水戸 結愛
……

新城 杏太郎
……ていうか










新城 杏太郎
…さっきからその目はなぁに?










新城 杏太郎
いい加減その目つきで
俺を見んなって話ぃ!!!!!!!!!





その瞬間、一瞬の静寂の後に突如、風を切り裂くような豪快な音と共に新城の兄貴の前蹴りが襲いかかる!!!




水戸 結愛
水戸 結愛
…ッ!!
(やっぱり来た…!)


しかし、間一髪、彼女はその前蹴りをバックステップで躱す

花沢 伊織
みっ…水戸ちゃん…!
(うぁあぁ…マジでやったよこの人…)
水戸 結愛
水戸 結愛
(やっぱりマジだこの人…)
 
水戸 結愛
水戸 結愛
(でも助かった…身体が動いてくれた)



組の女。だが女であろうが新城の兄貴がにとっては関係ない。


そして強引に、容赦なく。



新城 杏太郎
おぉぉ…!!
すごい反射神経じゃなぁい!!!!
よく反応できたねぇ
水戸 結愛
水戸 結愛
こう見えて鍛錬はしてあるので
それが積み重なった結果です
体が覚えてくれたみたいで良かった…
新城 杏太郎
流石、鍛錬の成果が出てるわぁ






新城 杏太郎
でもさぁ……








新城 杏太郎
お前、今のポジション
敵にとっちゃぁ絶好の位置だけど大丈夫?



そう言うと彼は彼女の背後に指を指す


水戸 結愛
水戸 結愛
……えっ





今の状況は彼女にとっては極めて危険な状態だ…












なぜなら振り向いた先にあったのは逃げ場のない閉塞感のある壁の入隅。つまり、壁の角。新城の兄貴の策略によって彼女の体が無意識にそこへ導かれていたのだから…






水戸 結愛
水戸 結愛
(しまった…やらかした…!!!
致命的なミスを犯してしまった…)



彼の策略というのはこうだ。


まず、彼は後退りする彼女に容赦なく詰め寄る時、彼女が壁の入隅に背を向けさせる為に、時折位置を調節しながら距離を縮めて行く。


彼女は視界を埋め尽くす新城の兄貴の姿を頼りに後退する。だが新城の兄貴を視界のど真ん中に入れなければ後退する事は難解。


となると、新城の兄貴の接近に、彼女は無意識に視線を向け、体ごと彼の方へ自然と傾く。
まだ気づいていない彼女はそれを繰り返し、次第に壁の入隅に背を向けることになる。
まるで手のひらで踊らされてるようになってしまうのだ…

そして背中が入隅まできたら前蹴りで彼女を後ろに下げる。仮に受けたとしてもその反動で後ろに下がってしまうのが大半だ。どの道避けようが受けようが壁との距離が一気に近くなるだけでその運命は変わらない。




この兄貴の策略に彼女はまんまと引っかかったのだ…














……となると残された彼女の運命は











新城 杏太郎
はい、つーかまえた♪
水戸 結愛
水戸 結愛
ぐっ……!!!








もう、彼に捕まる事だけだ…





新城 杏太郎
ダメじゃなぁい
もっと周囲の状況把握しなきゃ
新城 杏太郎
そんなんじゃ鉄火場では命取りだぜ?
こんな風にすぐ捕まっちゃうよぉ


長らく戦いから離れていたせいか、彼女は空間把握能力が鈍っていた。
水戸 結愛
水戸 結愛
(私としたことが…なんでこんな
初歩的なミスを…)
水戸 結愛
水戸 結愛
(いや、そう言ってる場合じゃない…!
すぐに離れないと…!)

すぐに離れようとする彼女…しかし
新城 杏太郎
ん〜?振り解こうとしてるの?
できるもんならやってみなって話
水戸 結愛
水戸 結愛
……

水戸 結愛
水戸 結愛
(嘘、力強っ…この人…!)
水戸 結愛
水戸 結愛
(というか身体の殆どが
壁に打ち付けられてて動けないし
振り切る事も難しい…)
花沢 伊織
(絶望的だよこの状況…
助けたいけど今の俺じゃ到底無理だぁ…)


彼女は両手首を掴まれており、身体も壁の入隅に押しつけられるように収まっている。時すでに遅し、もう抵抗できないように徹底的に追い込まれていたのだ。


何度、力を振りぼって動こうが新城の兄貴の力にはもう勝てない。

新城 杏太郎
あらぁ一生懸命で可愛いねぇ
…でも残念










新城 杏太郎
俺の誘いを断った罪は重いぜ?

 







そう言うと彼は拳をギュッと強く握りしめる。








水戸 結愛
水戸 結愛
(拳…)










水戸 結愛
水戸 結愛
(嘘…まさか…!)







そのまさかのまさかだ……

















新城 杏太郎
罰としてちょっと痛い目見とけぇ







その瞬間、彼は彼女に拳を振り翳したのだ!!!!!!






花沢 伊織
うわぁっ…!水戸ちゃん!!!!!!
(ヤバイ…殴られるッ…!!!!!)







花沢はもう叫ぶ事しかできない



水戸 結愛
水戸 結愛
…ッ!!!!
(ダメだッ…!!!)





彼女は目をギュッと閉じ、息を呑む。




状況が状況だ。片手は解放されても壁が邪魔をして避ける事が出来ないし屈むことも難しい。だからもう大人しく殴られるしかない……
















……と思ったが














水戸 結愛
水戸 結愛
……






























水戸 結愛
水戸 結愛
……あれ?









なんと拳は彼女の顔の前でぴたりと止まったのだ









水戸 結愛
水戸 結愛
(と、止まった?)








新城 杏太郎
なーんてね





新城 杏太郎
五十嵐さんの所の女だもん
殴る訳ないじゃない


すると新城の兄貴はケロッとした笑みを浮かべ、先程まで緊張感で重苦しかった空気がほぐれていくのを感じた。

新城 杏太郎
ごめんねぇ、怖がらせちゃった?

水戸 結愛
水戸 結愛
あっ…え?


全くの予想外の展開と直前の新城の兄貴のあまりの雰囲気の変化に大きく戸惑う彼女。

花沢 伊織
よ、良かった…良かったぁ…
(危うく俺が失禁する所だった…)

それをよそに、花沢はあまりの安堵感に溶けてしまいそうになっていた。

そして新城の兄貴が話を続ける

新城 杏太郎
安心しな、五十嵐さんとこの女は
傷つけたりしねぇよ
新城 杏太郎
ちょっと揶揄ってみたかっただけなのよ
水戸 結愛
水戸 結愛
は、はぁ…
(蹴りはガチっぽかったけど…)
新城 杏太郎
えっと水戸ちゃんだったよね?
お前このままだと危ないよぉ
新城 杏太郎
まだ全然力不足で弱っちぃって話
水戸 結愛
水戸 結愛
あはは…そうですねまだまだです…
新城 杏太郎
…ただ、断るその度胸と
鋭い視線を向ける態度
ちょっと気に入ったぜぇ?
新城 杏太郎
それなりに肝が据わってるし
中々面白い奴じゃなぁい
水戸 結愛
水戸 結愛
そ、そうですか…
水戸 結愛
水戸 結愛
でも鋭い目を向けてしまったのは
悪い事したなぁと思ってます…
あなたの異様な雰囲気に警戒
してしまいましてつい…
水戸 結愛
水戸 結愛
本当にごめんなさい
新城 杏太郎
別に謝るこたぁないじゃない
気にしてないから大丈夫だって話
新城 杏太郎
まぁ俺も悪いって思ってない訳だし
水戸 結愛
水戸 結愛
そこは…正直ちょっとは
思って欲しかったです…
新城 杏太郎
悪りぃ悪りぃ、冗談だよぉ
水戸 結愛
水戸 結愛
(本当にそう思ってるのかな…)
花沢 伊織
(あんな事があったってのに
もう早速打ち解けてない…?)
花沢 伊織
(やっぱ水戸ちゃんも狂ってるよぉ…)




なんて思ったその瞬間…




一条 康明
おい新城…テメェ何してやがる?
宮戸 龍樹
姉貴!大丈夫ですか?
新城 杏太郎
おやぁ?
水戸 結愛
水戸 結愛
あ、2人とも…


ドス黒いオーラを纏わせながら新城の兄貴にブチギレている一条の兄貴と汗だくの宮戸が慌ただしく部屋に入ってきた

新城 杏太郎
あらぁ
一条さんとさっきの舎弟君じゃない
なぁに?どうしたの
一条 康明
「どうしたの?」じゃねぇよ
一条 康明
いや、それよりもお前…



一条 康明
その手はなんだ…?その手は?
新城 杏太郎
ん?


その手と言うのは何だろうか?新城の兄貴が自身の手に視線を移す。




見ると、まだ彼女の手を軽く掴んだままではないか…



新城 杏太郎
あぁ忘れちゃってたわぁ
そろそろ手離してあげなきゃなぁ


だが口先だけで、一向に離そうとしない新城の兄貴。



なんというか「わざと」そうしてるような気さえもしてくる…



水戸 結愛
水戸 結愛
(何を考えてるんだろうこの人…)
一条 康明
テメェ…おちょくってんのかコラ?

先ほどより声のトーンが低くなり、明らかに怒りが増している一条の兄貴
新城 杏太郎
……


新城 杏太郎
へーなるほどねぇ…
一条 康明
何言ってんだ?
 
新城 杏太郎
別におちょくってなんかいませんよ笑

新城 杏太郎
ただ気になった事があんのよ
一条 康明
あん?



すると新城の兄貴はそっと彼女の腕を離し、悪戯っぽい笑顔を浮かべながら一条の兄貴の方へゆっくりと歩み寄る。



そして一条の兄貴の耳元でこう囁いたのだ。


新城 杏太郎
ねぇ、一条さん
俺思ったんだけどさぁ………
 
新城 杏太郎
んの…と………きなの?

新城 杏太郎
いや、……たい……だよね?

新城 杏太郎
だって…な…が……たら…るもんねぇ
水戸 結愛
水戸 結愛
(何を話してるのかな…?)
花沢 伊織
(なんて?なんて言ってるんだろう…?)
宮戸 龍樹
(ダメだな、上手く聞き取れない…)


一条の兄貴のみに聞こえる極めて小さな声。


当然彼女らが聞き取れるはずもない。


一条 康明
……
新城 杏太郎
それでどうなの?教えてよぉ

沈黙を破るように、彼は唐突に一条の兄貴に問いを投げかける。
一条 康明
……はぁ?
新城 杏太郎
いいからいいからぁ
一条 康明
……




一条 康明
うん、そうだけど?
で?それがどうした



不意に問われて一瞬戸惑いを見せた一条の兄貴だが、反抗的な態度で応じつつもその答えに飾り気はなく、純粋に正直な答えであった。

新城 杏太郎
あらあらあらぁ!!!!
やっぱりそうなのぇ…!!!
思ったより素直でいいじゃなぁい!


一条の兄貴のあっさりとした返答。一方で何故かニヤニヤとしている新城の兄貴は、彼女達がまだ状況を把握しきれていない中、予想が見事に的中したことに高揚感を味わっていた。
 
一条 康明
まだ敢えて言ってねぇけどな
でもいずれバレる訳だから隠す必要
なんざねぇ。
水戸 結愛
水戸 結愛

水戸 結愛
水戸 結愛
(…このセリフ)
水戸 結愛
水戸 結愛
(退院前と似たような事を言ってる…)
水戸 結愛
水戸 結愛
(なんだろう…?)


※ 詳しくは87話をご覧ください
 
一条 康明
まさかトップバッターが
お前になるとは思いもしなかった。
はっきり言ってお前だけには
バレたくはなかったよ…
新城 杏太郎
えぇ〜なんでそんな事言うのぉ?
同じ仲だしいいじゃなぁい
水戸 結愛
水戸 結愛
(あーダメだ…
益々分かんなくなった…)

新城 杏太郎
別に何もしないからご安心を


新城 杏太郎
だけど…



新城 杏太郎
もし手を出しちゃったらごめんねぇ…笑
一条 康明
…やっぱりお前は殺す
新城 杏太郎
おーやる気なの?
構わねぇぜ、きな


なんか勝手にバチバチになってる2人
花沢 伊織
も、もう勘弁してください…!
(これ以上修羅場にしないでぇ…)
宮戸 龍樹
だっ…だめですこれ以上は!
(死ぬ覚悟で止める…!)
水戸 結愛
水戸 結愛
そうですよ
何に怒ってるかは分からないけど
お二人共一旦落ち着いて…
水戸 結愛
水戸 結愛
(この2人…仲が悪いのかな…)



喧嘩の火種を摘み取り、彼らが仲裁に入ろうとしたその時だった






佐古 大和
もうさっきから騒がしいなぁ…
一体何があったんだい?


みたらし団子を片手に、ため息をつきながら佐古が部屋に入ってきたのだ

水戸 結愛
水戸 結愛
あ、佐古の兄貴…
佐古 大和
あぁ結愛、さっきぶりだな
佐古 大和
おっ、舎弟二人に
一条の兄貴と新城の兄貴まで!
一部屋に集まって何されてるんです?


彼はまだ温かいみたらし団子を口にくわえたまま質問する

花沢 伊織
えっ……ちょっ…えっ…?佐古の兄貴?
て、手に持ってる物は何です…?
宮戸 龍樹
あ……それ…ヤバイです…


佐古の兄貴を見て何故か怯える二人。そのうちの一人がガタガタ震えながら彼の手にあるみたらし団子を指さす

佐古 大和
何って冷蔵庫に保管されてた
みたらし団子だよ
佐古 大和
赤坂の奴から絶対に食べるなって
口酸っぱく言われたけど、後輩の癖に
生意気だったから上下関係を
はっきりさせる為にその戒めで…
佐古 大和
てか、宮戸
ヤバイって言ってたけど何がヤバイんだ?
 
宮戸 龍樹
…ちょっと言い難いですが
それが実はこのみたらし団子








宮戸 龍樹
新城の兄貴の物でして…




佐古 大和
……




佐古 大和
へ?
 
水戸 結愛
水戸 結愛
えっ?そうなの?
宮戸 龍樹
は、はい…
しかも兄貴の大好物でもあります…
水戸 結愛
水戸 結愛
え?
水戸 結愛
水戸 結愛
それじゃぁ、佐古の兄貴は
新城の兄貴のお菓子を…



佐古 大和
いっ…いや流石に冗談だろ!
ったくそんな嘘を…
 
花沢 伊織
う、嘘じゃないですよ…
それ新城の兄貴が買ってきたヤツです…
花沢 伊織
赤坂、たぶん説明不足です……
佐古 大和
……








佐古 大和
赤坂ぁぁぁぁ!!!!!!!
説明する時はいつも細かくしろって
あれ程言ったじゃないかぁぁ!!!!




みたらし団子片手に絶叫する佐古




新城 杏太郎
へー……俺のお菓子食った奴は
お前だったのねぇ…
新城 杏太郎
いい度胸してんなぁお前ぇ…笑
それだけは賞賛してやるわぁ


新城の兄貴はニコニコ笑顔ではあるが、その片手には強く拳が握られている…

佐古 大和
しっ…新城の兄貴…こっ
これは誤解で…
新城 杏太郎
見苦しい言い訳すんなぁ
取り敢えずお前死ぬかぁ?
佐古 大和
ひっ……ひぃぃぃいいぃぃ!!!
すぐ買ってきまぁぁああぁす!!!!



そう言うと彼は光を裂くような凄まじい速さで勢いよく部屋を飛び出して行った。

新城 杏太郎
逃げ足だけは速いじゃんアイツ
一条 康明
おー災難だったなぁアイツも
水戸 結愛
水戸 結愛
話聞いた感じ
赤坂君の説明が足りなかった事が
自体を悪化させた原因ですねぇ…
水戸 結愛
水戸 結愛
人のお菓子を食べたとは言え
ご愁傷様です…
守若 冬史郎
あれ〜?
なんか佐古が光の速さで
出ていくの見たけど何があったの?
花沢 伊織
うわあぁっ!?も、守若の兄貴!!!
水戸 結愛
水戸 結愛
わぁっ、びっくりしたぁ…



まるで忍術でも習ってるんかと言わんばかりに、音もなく彼らの側に来た守若の兄貴


守若 冬史郎
やっほー結愛ちゃん
事務所じゃぁ久しぶりだねぇ
元気そうで良かったぁ…
水戸 結愛
水戸 結愛
お、お久しぶりです守若の兄貴
守若 冬史郎
ついでなんだけど
一体佐古に何があったの?
水戸 結愛
水戸 結愛
あぁ実はですね……(説明中)
守若 冬史郎
なるほどぉ、アイツって
意外にも好戦的だったのかぁ
流石佐古だなぁ
水戸 結愛
水戸 結愛
そういう訳じゃないと思いますよぉ…
(苦笑い)
守若 冬史郎
まぁどっちにしろ
100%佐古が悪いでしょうがぁ
水戸 結愛
水戸 結愛
あはは…

すると新城の兄貴が何か思い出したかのように口を開く

新城 杏太郎
あー水戸ちゃんにも
ついでに言っておくかぁ
水戸 結愛
水戸 結愛
ん、何をですか?
新城 杏太郎
守若ちゃーん、もうちょいこっちぃ
守若 冬史郎
んーなんだぁ?


彼女が疑問を口に出したと同時に新城の兄貴は守若の兄貴の肩を組みながらこう言った

新城 杏太郎
俺と守若ちゃんねぇ同期なのよぉ
同じ仲間になるからよろしくって
思ってさぁ
水戸 結愛
水戸 結愛
へーそうなんですねぇ…
なんだかいかにも最強(最恐)コンビ
って感じがしてていいですねぇ…
花沢 伊織
(ん?この悪魔二人が同期なんだよ?
ヤバすぎるって思わないの…?)
守若 冬史郎
そうかぁ?
まぁ俺らに楯突く奴らは
あっち側に送ればいいだけの話だしねぇ
新城 杏太郎
そうそう、よく分かってるじゃなぁい
俺らを舐めた奴は切断しちゃうって話
一条 康明
多分それ以前に
ソイツらの頭が悪くなけりゃ
お前らを見た瞬間
とっくに風のように逃げ去ると思うぜ?
宮戸 龍樹
(確かに…
隠しきれてない狂気と言い
とにかく雰囲気やばくて近寄り難いし…)
宮戸 龍樹
(もはやこの二人歩く凶器だよ…)
花沢 伊織
(最強で最悪のコンビだよぉ…
てか水戸ちゃん冷静すぎない…?)

新城 杏太郎
ってな訳でよろ〜
水戸 結愛
水戸 結愛
はっ、はいよろしくお願いします


花沢 伊織
(…でも)



花沢 伊織
(水戸ちゃんが俺と同期で
本当に良かった…)

改めて同期が彼女で本当に良かったと思い、そっと胸を撫で下ろした花沢くんであった



まぁ何は共あれ、無事で済んだしすぐに打ち解けて良かったね結愛ちゃん


チビ主
チビ主
はい!ここまでです!
チビ主
チビ主
新城の兄貴と結愛ちゃんの絡み
如何だったでしょうか!
チビ主
チビ主
新城の兄貴って
ビジュアルもいいけど謎の色気も
あっていいですよねぇ…
チビ主
チビ主
あと、ちょっといいですか…?

チビ主
チビ主
一週間、または2週間のペースで
更新してるんですが
実はこれでもモチベが上な方でしてね…
チビ主
チビ主
最近応援してくれる子が
増えて久々にやる気でたんですよ!
その調子で書いてったらね…


チビ主
チビ主
なんと、ありがたいことに
私のファンアート2枚届いたんですよ!
チビ主
チビ主
本当に嬉しすぎて
1人で布団の上で悶絶してたね…!

チビ主
チビ主
では、紹介していきましょう!

チビ主
チビ主
まず1人目


チビ主
チビ主
1人目 冥猫さん作 
色んな表情の結愛ちゃん!
美化主
美化主
結愛ちゃんの一つ一つの表情が
すごく丁寧だな…
お、これは洗脳編のやつか
ハイライトなしの目があるそ!
チビ主
チビ主
ね!
どれもいいけど
私はこの悲しげな笑顔がめっちゃ好き…
解釈一致なのよ…
美化主
美化主
冥猫さんありがとな!
チビ主
チビ主
ありがとう!

チビ主
チビ主
では、最後2人目


チビ主
チビ主
2人目 青瀬さん作
優しく微笑む結愛ちゃん!
美化主
美化主
まんま結愛ちゃんじゃねぇか…!✨
見切れてるけど花まで描いてくれてるな
チビ主
チビ主
ね!結愛ちゃんの顔って
本当こんな感じなのよ!
美化主
美化主
青瀬さんありがとな!
チビ主
チビ主
ありがとう!

チビ主
チビ主
そーしーて!
チビ主
チビ主
こちらファンアート
書いてくださった青瀬さんの
全作品てす!
チビ主
チビ主
お礼に全部紹介しちゃった♡
美化主
美化主
バグ大関係の物語だから
バグ大好きな方是非見てくれよな!

チビ主
チビ主
みなさん本当にありがとうございます😭
チビ主
チビ主
まだまだ
ファンアート、宣伝募集してます!
チビ主
チビ主
二週間に一回くらいの
ペースで書き進めますので
よろしくお願いします!

チビ主
チビ主
では、バイバイ👋
美化主
美化主
じゃあな👋

プリ小説オーディオドラマ