第45話

手放したりしないでね?
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2026/06/30 15:56 更新
久々に夜のお散歩。


仕事終わりだからなのか、凌大の機嫌が少し悪い、気がする。



歩いていても上の空、


公園のベンチで隣に座っても、いつもみたいに甘えてきたりしない。

あなた
.....怒ってる?

聞くと、凌大は少し間を空けてから言った。

長野凌大
怒ってる
あなた
もしかして、ミロと高桑くんのこと?
長野凌大
それしかないでしょ
あなた
...でも、行っていい?って聞いたら良いよって、
長野凌大
そりゃ、良いよって言うよ
長野凌大
後輩に嫉妬とかするのダサいじゃん
長野凌大
だし、俺が彼氏だし...
長野凌大
...だけど、やっぱり嫉妬しちゃった

...こんなに素直な凌大、久しぶりに見た。


いっつも私の前ではチャハチャハ言って笑ってばっかりで、あまり真剣な話とかしてこなかったな。


私は、2人と会ってたって気持ちが揺らぐ可能性なんて全くないし、可愛い後輩としか思ってなかったから、凌大がここまで嫉妬するなんて思ってなかった。


考えが甘かったな。

あなた
ごめんね、凌大の気持ちもっと考えるべきだった
長野凌大
...あの2人、あなたの名前のこと好きでしょ?

...2つのシーンがフラッシュバックし、黙り込んでしまう。

長野凌大
もしかして、告白された?
あなた
えっとー...


あなた
うん、2人ともに
長野凌大
2人とも!?
あなた
そうなの
長野凌大
デートもして、告白までされて...
長野凌大
俺、そんなに余裕ないからさ

長野凌大
また誰かに取られるって思ったら、普通に怖い


胸が締め付けられる。


凌大は恋愛に関して、すごく不器用だ。


強く言えないくせに、ずーっと考え込む。


だから今も、本当はかなり不安だったんだなって思う。

あなた
凌大

凌大は返事をしない。


だからそのまま続けた。

あなた
もう断ってるよ
長野凌大
え?

凌大がゆっくりこちらを見る。
あなた
ミロにも、高桑くんにも、その場で断った
あなた
私が好きなの、凌大くんだから

凌大は視線を合わせたまま数秒黙り、我に帰るように慌てて視線を逸らした。

長野凌大
...もっと早く言ってよ、
あなた
ごめんごめん、笑
長野凌大
俺すっごい不安だったんだよ?
長野凌大
振られたらどうしようって、
あなた
ごめんね
あなた
だって、私が凌大のこと振るわけないんだから

凌大は耳まで真っ赤にして照れた。



手で顔を覆ったまま、凌大は本音を漏らす。

長野凌大
ちゃんと、ヤキモチ妬いたから
あなた
うん
長野凌大
あなたの名前は自分がモテること、自覚した方がいいよ
あなた
え?
長野凌大
もう!自覚して!かわいいんだから!
あなた
....!
長野凌大
俺のこと、手放したりしないでね?
あなた
するわけないよ!


私の過ちにより、凌大を不安にさせてしまったけど


また2人の絆が深まったような気がします。



それにしても、気をつけないとなぁ...
〈あの日の続き〉

あなた
気持ちは嬉しいよ、ありがと
高岡ミロ
ってことは、
あなた
ごめんね、好きな人いるんだ
高岡ミロ
やっぱりそうですよね...
高岡ミロ
その方とは、お付き合いされてるんですか?
あなた
うん、付き合ってるよ
高岡ミロ
そっか......
あなた
ごめんね、期待させるようなことしちゃって
高岡ミロ
いえ!僕が無理やり誘ったようなものなので
高岡ミロ
あなたの名前さんは謝らないでください!
あなた
ありがとう
高岡ミロ
でも俺...すぐに諦めることは難しそうです
あなた
それは大丈夫だよ
あなた
ミロのタイミングで大丈夫だから
高岡ミロ
ありがとうございます...!
高岡ミロ
ちなみになんですけど、
あなた
ん?
高岡ミロ
お相手って、僕知ってる人ですよね?
あなた
え?
高岡ミロ
やっぱり〜!
あなた
いや、私はまだ何も言って...
高岡ミロ
分かりますよ!あんなに楽しそうに話されたら
あなた
え!嘘、そんな
高岡ミロ
分かりやすいです、あなたの名前さんも
高岡ミロ
お2人がこれからも幸せに過ごせるように僕応援しますね!
あなた
ミロ...ありがとうね
高岡ミロ
はい!僕2人とも大好きなので!


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あなた
ごめん高桑くん、私付き合ってる人がいるんだ
高桑真之
...やっぱりそうでしたか、
あなた
え、?知ってるの?
高桑真之
...すみません、俺らの中で噂になったことがあって。
あなた
そっかぁ....やっぱりそうなっちゃうか
高桑真之
それでも、諦められませんでした
あなたの名前さんの口から聞くまでは
あなた
......
高桑真之
今聞けたから、諦めがつきそうです
すぐには難しいけど
あなた
...ありがとうね
高桑真之
こちらこそ、ありがとうございました
わがままに付き合ってくれて

高桑真之
...やっぱ勝てないなって思ってました
幸せになってください
あなた
高桑くん...ありがとう!
高桑真之
悔しいけど、笑

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