久々に夜のお散歩。
仕事終わりだからなのか、凌大の機嫌が少し悪い、気がする。
歩いていても上の空、
公園のベンチで隣に座っても、いつもみたいに甘えてきたりしない。
聞くと、凌大は少し間を空けてから言った。
...こんなに素直な凌大、久しぶりに見た。
いっつも私の前ではチャハチャハ言って笑ってばっかりで、あまり真剣な話とかしてこなかったな。
私は、2人と会ってたって気持ちが揺らぐ可能性なんて全くないし、可愛い後輩としか思ってなかったから、凌大がここまで嫉妬するなんて思ってなかった。
考えが甘かったな。
...2つのシーンがフラッシュバックし、黙り込んでしまう。
胸が締め付けられる。
凌大は恋愛に関して、すごく不器用だ。
強く言えないくせに、ずーっと考え込む。
だから今も、本当はかなり不安だったんだなって思う。
凌大は返事をしない。
だからそのまま続けた。
凌大がゆっくりこちらを見る。
凌大は視線を合わせたまま数秒黙り、我に帰るように慌てて視線を逸らした。
凌大は耳まで真っ赤にして照れた。
手で顔を覆ったまま、凌大は本音を漏らす。
私の過ちにより、凌大を不安にさせてしまったけど
また2人の絆が深まったような気がします。
それにしても、気をつけないとなぁ...
〈あの日の続き〉
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!