っ……もうやだ………
なんで…あんなこと言っちゃったんだろ……
◯◯◯くん………
ん………あれ………ここって……
え……ちょ…………え!?
(さ…寒い…!!全然知らない場所だし………)
(ここどこ〜!?)
ドンッ…!
わ…!
ズテッ…
いててて…
ん………大丈夫か?おまえ…
え…
ん?
え……え………え〜!!!!???
…!?
一方…
っ…………なんだここ………
(めっちゃ都会だし………東京…?)
…。
(まぁ…とりあえず…………迷ったら情報収集…)
(色々調べてみるか…)
ん………あれ…
(あの人……………)
っ………!!(く…車………っ…!)
っ…!
ドンッ…!
っ…!?
キキーーーッ………………!!!
っ………くっ……………大丈夫……ですか…?
あ…ありがとう…………ございます……
え…
っ…!
似てる…
似てる…
え…?
え…?
その頃…
か……活動者……
そ………あんなに驚かれたから……リスナーかと思ったじゃん…w
あ…え…えと…
俺は…………さとみ…
よろしくな…
っ…………………!
さとみ………くん…
ああ…
ぼ…僕は………
うん…
ころん……………です……
え…?
ころんって……言います……
ま…じか…
っ……
ん…………っと………ころん…?
は…はい…!
おまえ………高校生ぐらいだろ…?
こんなとこで………しかも…そんな薄着で……どうした…?
あ……え…えと…
ぼ…僕…!!こことは……全然…違うとこから来たの…!
え…
ここ…今……冬だよね……多分…
僕のとこは秋で………(って…)
(こ…こんなの………意味わからないよね……)
ん…………まぁ……わかった…
え…
んじゃ……戻れるまで……俺の家…来る…?
い…良いの!?
じゃ…なくて………良いんですか……!?
ふふ…w
もちろん…
後……敬語じゃなくて良いよ…
その方が話しやすいし…
っ……うん…!ありがとう…!
っ…w
ころん……だなんて…聞いたら………置いていけないでしょ…
え…?
俺の相方と……同じ名前なんだよ…
っ………!
ま………愛想つかされたんだけどさ…
え………
いや………元々好意なんて……持たれてなかったのかもな…
俺が……一方的に好きだっただけ…
さとみ…くん…
っ…w
ごめんな……こんな暗い話して…
う…ううん…!良いの…
ふふ…w
よしよし…
頭を撫でる…
ドキッ…//
よし…!行こーぜ…!こっち!
う…うん…!
っ……(さとみくん……)
一方…
ころ……ん……
うん……
君は………えっと……
さとみ………です…
っ…………うそ……
お…俺も……びっくり…
めっちゃ似てて……驚いたけど………まさか…名前まで一緒だなんて…
っ…
…。
もしかして………そっちの……さとみと………何かありましたか…?
え…!?
っ…w
図星…?w
っ…………
その表情………すっごいそっくり…
まじか〜…w
っ……
なんで………わかったの…?
え……いや………まぁ…
こっちにも……ころん……いるんですけど…
っ…
その…ころんが………悩んでる時とかの…表情と……似てて…
後……俺の名前聞いた時……驚きもあったんだろうけど…
なんて言うか…こう……[え…どうしよう……]とか……[気まずい……]みたいな……そんな感じがあったから…
何かあったのかな…って…
っ…………っ…w
うん………その通りだよ……
すごい…
ありがとうございます…
ふふ…w
すごく……話しやすくて…びっくりする…
やっぱり…………さとみくんだね…
っ…//
話……聞いてもらっても良い…?
っ……はい……ぜひ…
っ…
そして…
わ〜!!広〜い!
好きなとこ…座って良いよ…
えへへ………じゃあ……ここ…!
ぽすっ………
っ…w
…?
座るとこまで一緒だ…w
っ……
ごめんね………思い出させちゃった…?
ううん…大丈夫…
俺は………今でも…ずっと…好きだから…
忘れるつもりなんてないよ…
っ……
あの…
ん…?
相方の……僕の話………聞いてみたい…
え…
話すのが…辛くなければ………聞いてみたい…
こうやって……助けてもらったし…
僕にできることがあれば………さとみくんに協力したい…!
っ………ころん…
っ…
じゃあ………聞いてもらって…良いか…?
っ…うん!ぜひ…!
っ…w
あいつは……う〜ん……簡単に言うなら…
めっちゃ明るくて……天真爛漫で…
でも…涙もろくて……自分の気持ちに正直で…
最高に………可愛いやつ…
っ………さとみくん…
えっと………まずは…
っ…
こっちは…
はい……アイスティー…
え…
好きじゃない…?
う…ううん……好き…
良かった…
っ…//
さとみくんが好きだから……ずっと残ってる…
っ………
えっと……まずは……何から話そうかな…
僕……ネットの活動……してるんだけど…
えっと………それって……キャスとか……YouTube…とか…?
そうそう…
そこで……そういう活動してる人が集まって……一つのグループが生まれたんだ…
すとぷり…っていう…
…。
僕とさとみくんは……そのグループで……出会った…
4年前に…
そこで…相方になって…………
徐々に………彼の人柄に…惹かれて………すぐに仲良くなった…
4歳も歳が離れてるのに……年の近い…兄弟みたいな感じで…
お互いに………親友って呼び合う仲になった…
一緒にいると……時間があっという間に過ぎていく…
いつも……もっともっと……一緒にいたいって思った…
ほんと……さとみくんったら…
声でかいし……笑い声やばいし……変に常識ないし…
そのくせ……誰にでも優しくて……面倒見が良くて…………かっこよくて……
ころん…
っ…………好き…
え…
僕………さとみくんのこと………好きになっちゃったの…
っ……………!
声でかいのも……笑い声がやばいのも……常識ないのも………ほんとは……全部好きなの……
大好きなの………
っ…
でも……好きって気づいてから…………さとみくんと……上手く話せなくて…
冷たく……しちゃった…
っ………
そのまま……嫌われていくんだって思った…
でも……その方が……楽だと思ったから…良かった…
っ……それでも…さとみくんは………ずっと…僕に優しくしてくれた…
その優しさが………辛かった…
どうせ……みんなに優しいんでしょ…って…
さとみくんにとって僕は……ただのメンバーなんでしょ……って…
ころん…
だから……こんな気持ちは捨てて……相方として……隣にいようと思った…
それなのに…
〈ころん!ゲームしよ!〉
〈ころん!飲み行くなら、俺誘えって…!〉
〈ころん…どうした…?元気ない…?〉
〈大丈夫……俺がそばにいるよ…〉
〈ずっと……ころんのそばにいる…〉
っ……
さとみくんのこと……忘れられなくて…
だから……距離をとってたの…
でも………そんな時……
ころん…
っ……さとみくん…
ごめんな……俺……何かしちゃったんだろ…?
っ……
俺……わかんなくて……何でも言って…?
っ……っ…
ころんと……このままは……嫌だから…
さ…と……み…くん…
っ…
また……来るな…
う………うん…
次の日…
(よし………今日こそ………さとみくんと話すんだ…)
(えっと……どこに………)
っ……!
(誰…………あれ………)
(女の……人……?)
(若そう………スタイルも良くて…………綺麗…)
(僕とは……………真逆……)
っ…!
タタタタ…
…。
(まだかな…………ころん…)
そして…
ガチャ…
ころん…?
っ…
待ち合わせ……来なかったから……何かあったのかと思って……
っ…………
あ……忘れてただけだった…?ごめんな……
っ……………
ま…まぁ………何も…なかったみたいで…良かった…
っ………
っ……!!
ドンッ…!
っ…!
壁ドン…
っ……こ……ころ…ん…?
さとみくんさ……僕のこと………どう思ってる……?
え…
っ…
ぇ…あ……え…えっと…////
っ………(やめて…)
(そんな顔しないで…)
(期待しちゃうじゃん…)
(好きになっちゃうじゃん…)
(さとみくん……)
っ…………俺は……
っ…
俺は………好きだよ………おまえのこと…
っ………
っ…
っ……ご…ごめんな……嫌だよな……こんな…
っ……好きって………どうせ…
友達として……でしょ…(ボソッ…)
え…?
っ…
さとみくんはさ……ほんと…誰にでも優しいよね…
え…
僕のこと………何時間待ってたの…
手………赤くなってるよ…
外……あんなに寒かったのに…
こ…ころ…ん…
っ………(そんなとこが……好きで……好きで………好きで…)
っ…
嫌い…
っ……
っ……っ………ご……ごめ…
っ…(さ…さとみく……泣いて…)
ごめん……ごめんな……ころん…
っ…ぁ……い…いや…
い…いいって……
お…俺……おまえの気持ち………気づいてやれなかった…
ほんと……ごめんな…
っ……(ち…違うの……そんなこと…)
俺…
すとぷり……抜ける…
え…
俺……ころんには…ずっと笑顔でいてほしい…
俺がいたら………ころんは…笑顔になれない…
っ…(い…言わなきゃ…)
(そんなことないって…)
(さとみくんがいなきゃ…笑顔になれないって…)
っ………さ…
今までありがとう……ころん…
こんな俺と……ずっと……一緒にいてくれて…
っ……い…!
応援………してる…
すとぷりも……ころんも…
っ……や…
好きだよ……………ずっと……
え…
バタン…
ぁ…………………あ………あ……
うわぁぁぁぁぁぁ…!!
っ…………そんな…ことが…
っ……うん…
ほんと……最低……
自分の言いたいことも言えなくて……大切な人を傷つけるやつが……みんなを笑顔にする…?
できるわけないよね…
だから……今は4人体制でやってもらってるんだ…
僕は………活動休止…
さとみくんは………脱退……
っ……そっか…
っ…
〈さとみくん…!そんな大事なこと……すぐに決めちゃって良いの…!?〉
〈そうだよ…!〉
〈良い………俺は………後悔しない…〉
〈俺が優先したいのは………しないといけないのは……ころんのことだ…〉
〈すとぷりは……あいつが…ずっと笑顔でいられる場所であるべきだ…〉
〈俺は、奪うつもりはないし……奪いたくない…〉
〈今まで……ほんとにありがとう…〉
〈俺が言うのも……なんだけど…〉
〈あいつを………よろしくな……〉
っ……
さとみ………くん……
ころん…
(そう言って辞めていく彼を………僕は止められなかった…)
(あんな風に…彼を傷つけた自分が…許せなかった…)
(彼に合わせる顔がなかった…)
(本当なら……辞めるべきなのは僕だ…)
(だからこそ………活動は続けられなかった…)
(彼がいないのに……続けていけなかった…)
(この事実が受け入れられなくて……信じられなくて………信じたくなくて……)
(僕は一週間ずっと………寝ないで……食べないで……)
(生きてるかどうかも、わからないような毎日を過ごしている…)
一方…
ってことがあって………
っ………なる…ほど……
っ…w
思いっきりフラれたよ…
嫌い……ってな…
っ……そ…そんな…!
っ…
嫌いだからこそ……来なかったんだよ……待ち合わせ…
あいつ……外には出たらしいし………多分な…
っ……
連絡もしてもらえないほど……嫌われてたなんて……思いもしなかったよ……
こんな散々なフラれ方……初めて……
はぁ…………落ち込むな……
っ………さとみくん…
あれから………すとぷりのことは………自然と避けてた…
あいつを思い出すのが………怖くて……
っ………うん…
ネットも………できるだけ見ないで……
ほんと………意味わかんないよな……
あんだけ………嫌いって…………嫌だって……言われたのに…
まだ…………好きなんだよ………あいつのこと…
っ……!
ほんとに…好きなんだ……
だから………嫌いって言われたの………マジでショックでさ…
っ…さとみくん…
俺……次…また言われたら………多分……ほんと……生きていけない…
っ………っ…
(え…えっと………すとぷり……)(検索…)
っ……!さ…さとみ……くん…
…?
み………見て……
え…
『すとぷりころん 体調不良により活動休止』
こ…ころ……ん…
っ…!相方さんのお家………行こ…!
え…で…でも………
心配なんでしょ…!それなら……駆けつけないと…!
だって…僕の好きな人は………いつも…そうしてくれたから…!
っ……!
いつも………駆けつけてくれる…
行こ…!さとみくん!
っ………ああ…
っ…(きっと………きっと………っ…)
(こんなの…………悲しすぎるよ…)
(僕が……僕が…2人を助けるんだ……)
そして…
ころんは……このままで良いの…?
え…
話さなくて……良いの……?
っ……
嫌だ…
ちゃんと………話したい……
っ……ああ…
なら……
ピーンポーン…
ん……誰…
っ………もしかしたら…莉犬くんが…
ガチャ…
っ…
え…
さ…とみ………くん…
こ…ころ……ん…
っ…
っ…
(今こそ……ちゃんと…)
(ちゃんと…)
(話すんだ…)
(話すんだ…)
っ…
っ…
と…前編はここまでですかね…
次の後半が……やっぱり長くなるような気が…
とりあえず…次も頑張ります…!
見てくれてありがとう!
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