一週間前 __
最近私の家はやけに忙しそう
それにもちゃんと理由はあって、
両親の職業的に元々転勤が多いお仕事だった
最近ふたりともすごく忙しそうで
正確には話されてないけど、
何年も同じ暮らしをしてたら
薄々転勤なんだなって察しがついてくる
弟のりょうもやっぱり転勤は薄々気づいてるらしい
弟の前では安心できる姉でいたかったけど
なにも返せる言葉がなかった
それから数日後、
分かっていたけど両親から転勤の話を聞かされた
分かってたけど
いざ言われたらやっぱり受け入れ切れない
そうやって私は自分に言い聞かせた
今なんて言った?
海外 … ?
むりむりむり。ありえない海外なんて …
りょうの目には若干涙がうるっと見えた
今までの規模とは違いすぎる転勤先に
言葉を失った
あまりにも信じたくない事実に
私たち姉弟は言葉を失うしかなかった
12月にはもう海外に行くんだって …
残された時間は後半年 __
私は話を聞いてから自分の部屋に戻り
頭の中で話を整理して
受け入れないといけない事実と向き合っていた
ため息と同時に
オッパとの思い出が走馬灯のように
頭の中で再生される














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。