あなたSide
私が聞いても答えてくれない。
そりゃ…そうだよね。
私のファンクラブがあるなんて、普通じゃないもんね。
えとちゃんが下を向きながら謝ってくる。
えとちゃんの…真相を聞きたいな…
えとちゃんが今にも泣きそうな声で言う。
ん?推し??私が???
少し大きい声で怒鳴る。
えとちゃんはそれに向かって驚いている。
やって…しまった…
えとちゃんが少しためらって照れる。
えとちゃんが聞こえるか聞こえないぐらいの声で言っていた。
けれど私にはしっかり聞こえた。
ーえとちゃんの私への愛は本物だ。
私はえとちゃんに向かってそう言う。
するとえとちゃんが急にバタリと倒れた。
私は焦る。
こういうことは初めてなのでよくわからないが、先生を呼んだほうがいいのか、救急車を呼んだほうがいいのか、どっち…?!
そのえとちゃんの小さな声は私の耳には入ってこなかった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!