オカシラシャケの咆哮が響く。
空気がビリビリと揺れるのを肌で感じる。
今回のオカシラシャケはジョー。
モグラのように地面の中に潜り、私達をガブリと食べてしまう。
私が苦手なタイプのオカシラシャケだ。
恐怖からか、体が震える。
それを感じたのか、ルイナが
「大丈夫だよ!一緒に行動しよ!」
と優しく、そして元気に声をかけてくれた。
少し安心して、私達はジョーに立ち向かう事になった。
その後、私達はジョーの討伐に成功した。
疲れた……。
家に帰る前に何か甘い物でも買おうかな。
そんな事を考えながら、ヘリコプターに戻った。
今回の報酬は銅ウロコだった。
いつかは金ウロコを手に入れてみたいな…。
きっとキラキラしていて綺麗なのだろうな…。
そんな事を考えながら、私は家に帰った。
途中でコンビニに寄った。
何か甘い物を買って帰ろうと思ったからだ。
ふと、コンビニに貼ってあるポスターが目に映る。
バトル大会のポスターだ。
「かっこいい…。」
思わず声が漏れる。
よく見ると私は一つの事に気付いた。
写真にレンさんが載っているのだ。
まさかとは思ったが、日時を見るとレンさんが言っていたのと同じだった。
私はびっくりして思わず買おうと思っていたシュークリームとシフォンを落としてしまった。
慌てて拾い上げ、またポスターをじっと見る。
「レンさん…かっこいい。」
私はそう呟く。
写真のレンさんはキラキラして見えた。
恐らく、いやきっと金ウロコよりもキラキラしている。
頬に熱が集まるのを感じる。
心臓の鼓動が少し速くなり、音も大きくなる。
ドキドキしている。
まさか…とは思うが、きっと違うだろうと頭の中でこの想いを掻き消した。
きっと…レンさんにも迷惑だろう。
そう思いながら、私は会計を終えて電車に乗った。
乗っている間はレンさんの事以外、考えられなかった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。