はー、暑い、暑すぎる

なんで6月なのにこんなに暑いんだか

よりによってこんな暑い日に練習試合とかついてない

あー帰りたい

私はバレーボール部に所属していて

今日は県内でもまあまあ強い所と練習試合します

スタメンでは無いけどジャッジでも頑張ろうって感じで

今日も部活頑張ります

そういえば優斗って今日部活あるって言ってたっけ

帰りコンビニでも誘おうかなー

いざ練習試合が始まるとそれはもう体育館は暑くて

今にも溶けそうだった

先輩「 あなたちゃん、大丈夫？ちょっと風浴びてきな 」

『 あっ、すみません、ありがとうございます 』

体育館の裏は日陰で唯一の涼しいポイント

グラウンドも見えて、


サッカー部が好きな子はみんなここに来る

『 写真部はさすがに居ないかー 』

作間「 いるよ 」

『 えっ！なんでいるの！！？ 』

作間「 いやいや、愛洲さんがあとだからね 」

『 ああそうなの？？ 』

作間「 うん、部活？ 」

『 そう、ちょっと気分悪くなっちゃって 』

作間「 あ、俺これ持ってるよ 」

『 ん？ 』

作間「 塩分チャージ 」

『 すごいドヤ顔じゃん！！笑 』

作間「 あげるよそれ 」

『 いいの、？ ありがとう 』

作間「 いいえー 」

『 作間くん、こんなところで何してたの？ 』

作間「 なんか、校内のお気に入りのところを写真撮って来いって 」

『 ここ、お気に入りなの？ 』

作間「 うん、涼しいし、色んな音聞こえて面白い 」

『 たしかに賑やかだね 』

作間「 うん 」

葉っぱが風に揺れる音、バレーボールが跳ねる音、

吹奏楽部の楽器の音、どこかの部活の笛の音

『 あー、なんか、学校感じる 』

作間「 ね、あ、見て 」

そう言って作間くんは、一枚の写真を私に見せてくれた

『 えっ！やだこれ私じゃん！ 』

作間「 そう 」

写真には風に煽られて前髪が後ろに飛んでいる私がいた

『 やだこれ前髪ないじゃん！ 』

作間「 いい写真じゃない？ 」

『 写真はいいかもだけど被写体が良くない！ 』

作間「 この自然な感じがいいと思ったんだけど、」

『 撮るなら笑顔撮って欲しいもん！ 』

作間「 いいよ 」

『 えっ、えっぽ、ポーズどうしたらいい？ 』

作間「 ふつうに 」

『 ふつう！？ えっ、んー、あっ、』

部員「 あなたちゃん大丈夫ー、？ 」

『 えっ！あっ！うん！だいぶ良くなった！ 』

部員「 先生が、いけそうだったら入って欲しいだって 」

『 あっ！まじ！いまいく！』

部員「 はーい 」

『 ごめんね作間くん！またね！ 』

作間「 あ、うん、頑張れ 」

あー、写真撮って貰いそびれちゃった 

ここ1ヶ月でだいぶ仲良くなれたかも、