言葉を発せられない魔物は比較的弱いとされる
それがたとえSS級の魔物であってもだ。
また、自分のせいで死んでしまっているんじゃないか
そんな恐怖が俺を襲う
そうだ、この5人は俺のことを覚えていない
こんなに俺は嬉しいのに、千年以上あっちの世界でも会ってなくて、5年間陰ながら探してたようやく逢えたのに
覚えてないなんてあんまりだ!!…とか言いたいけど
当たり前か笑
それだったら、もう俺の知ってる5人じゃないのかな
似たようなことを以前口にしていたいむと姿が重なる
初めて治癒魔法をまろに使ったとき。
初めて守護魔法を初兎ちゃんに使ったとき。
2人とも今と全く同じこと言ってくれた
青組の喧嘩をアニキが止めるこの一連の流れだってッ
君の笑顔はいつだって、俺の光。
それは今もみたいだね、りうら。
これを聞いても俺が苦しくなるだけなのはわかってる
でもどうしても、気になってしまった
覚えてるわけ、なかったか
ボフッ
自室のベッドに身を預ける
わかってる、あの5人が俺のことを仲間だとも思ってなくて、ただの後輩と思ってることも。
でもやっぱり、あの5人と仲間を重ねてしまうから
別人だなんて言う方が無理だから
そう、脳に直接語りかけてくれるフロレア
昔からずっと一人の時は支えてきてくれた俺の使い魔
「きっと、すぐ思い出してくれますよ」
そう語りかけてくれている気がした












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!