あなたside

長尾先輩と屋上に向かうと、
由美と風雅と道枝先輩が3人でお弁当を食べてて

あなた「拓哉は？」

由美「まだえりかちゃんとおるんちゃう？」

長尾「ん？」

由美「あ、さっき1年に呼び出されてて」

長尾「ふーん、拓哉もモテるんやなぁ」

風雅「お人好しやからな〜」

道枝「引き止められてるんかな？」

由美「もう20分くらい話してるし」

あなた「長っ」

ｶﾞﾁｬ
拓哉「はぁはぁはぁ…っ」

長尾「そんな息切れしてどしたん？笑」

拓哉「…キス、されてんっ」 

あなた･長尾「え！！」

由美「ちょ、待ってどういうこと？」

道枝「その1年生の子に？」

風雅「やばない？」

拓哉「俺はあなたが好きやからって言ったら、『私のこと好きになってください』って言われて」

由美「えりかちゃんってそんな子やったか…？」

長尾「てか、俺も昨日 知らん1年にキスされてんけど」

由美「…え？」

風雅「同じ人ちゃう？」

道枝「それはさすがにないやろ笑」

由美「…長尾先輩にキスした1年って誰ですか？」

長尾「名前知らんのよ」

由美「どんな見た目とか？」

長尾「背高くてショートカットの」

由美「え、それ えりかちゃんちゃうん？」

道枝「同じ子やったとしたら、なんでそんなことするんよ」

由美「それは分からないですけど、」

長尾「なんなんやろ…」

ｶﾞﾁｬ

由美「…あ」

屋上のドアが開いて、
“えりかちゃん”が入ってきた。

えりか「バレちゃったみたいなので正直に言いますね」

えりか「私は長尾先輩や西村先輩のことは好きではありません」

長尾「なーんか」

拓哉「嫌やなぁ」

えりか「それなのに何故 告白したかというと、お二人をあなた先輩から引き離すためです」

さくらちゃんが言ってた通りだ…

あなた「なんで、そんなこと…っ」

もし私のこと好きだとしても、
わざわざキスまでして引き離すことない…！

えりか「あなたか好きだからです」

そう言って私の手の甲にキスをした。

『…え』

えりか「本気、ですよ？」

由美「ちょ待って！」

由美「部活の時にあなたのこと好きって言ってたのはファンとかやなくほんまに…？！」

えりか「勿論です」

由美「まじか、」

えりか「あなた先輩、以後お見知りおきを」

ｶﾞﾁｬ

嵐のように去っていった。

拓哉「え、待ってパニックパニック」

風雅「新たなライバル登場やん笑」

長尾「俺らにキスなんかしといて！！」

道枝「めっちゃ綺麗な子やったなぁ」

由美「あんまり学校では知られてないんですけど、えりかちゃん△△歌劇団の男役やってるんですよ」

道枝「え！あの△△歌劇団…？！」

由美「はい、やからめちゃくちゃかっこいいんです」

由美「あんたらほんまやばいで？」

拓哉「ちょ、脅さんといてよ」

長尾「かっこよくても女の子やし、」

道枝「…恋愛は自由やで」

拓哉「そうですけどぉー涙」

長尾「なんやねんほんまに！」

長尾「あなたがモテるのがあかんねん！！」

あなた「いやいやいや！」

長尾先輩元気ない事件が一段落したと思ったら、
また新たな恋模様が描かれようとしていた___