リアムさんに体を貪られている。だけど嫌な気持ちなど一切なかった。そこにあったのは、ただ一つ
もっとしてほしい………と。
どっちかを選ぶなんてできない。
不意に彼が呼ばれていた名前を発した時だった。急激な頭痛が私を襲った。
昭和のテレビのような白黒背景がパッと脳内に写し出される。彼はどうして私を貪ったのか、どうしてそこまでして私を手に入れたいのか。次々と疑問となっていた答えが映し出される。
その時リアム看守の目はぱっちりと開けられ、すぐさましにがみ君を睨み返す。
私はリアム看守に抱きかかえられ何処に連れ去られる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
薄暗い洞窟。水滴がポタリポタリと音を立てる。
視界がクラクラする。ぼやけていた視界は徐々に開けていく。
誰かが私の前に立って見下ろしている。
ドンッ!といきなり肩を押され、急激な強さに耐えきれず床に倒れる。
両手首をリアム看守に捕まれる。私を下にして上から冷たい目線で見下ろしていた。
危機を感じた私は身を捩り、逃げ出そうとする。
だが、手首を掴まれていて動けない。
リアム看守の声は………震えていた。
そっとリアム看守の手が私の頬に触れた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。