ある日のこと 、 廊下を歩いていると
なんだか私の名前が聞こえて 、
思わず足を止めた
その人達は私に気づいていないのか 、
構わず話を進める
確かに 、 話せない訳じゃないけど
私にはユンギ以外友達と言える人がいない 。
気にしてないつもりでいたけど 、
実際はかなり気にしてた
だからこそ辛くて 、 それが噂になってるなら
尚更嫌で
下唇をかみ締めて 、何も無かったように
また歩き出した
この声が聞こえるまでは
驚いて後ろを振り向くと 、 真後ろにユンギが
私を見て立っていた
ふとぽんぽん っと頭を撫でられて 、
ユンギは優しく微笑んだ
なんて 、 向こうにいる人達に聞こえるように
大きな声で言って
それが聞こえたのかその人達は気まずそうに
教室へ入って行った
これだから好きなんだよ 、 この沼男












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!