( … 、、、 … 。 )
2人とも無言で夜道を歩く 、
「 お前さ 、 好きなヤツとかいねーの ? 」
冷えきった空気の中 ブルーが そんなことを口にした。
『 … 、 … 、 』
さっき帰り際 、 ヴァイオレットに 挨拶をされた 。 またあした 。 と その声には しっかりと返事ができた 。
なのに 、今は 声も出ず 、… ただ 、 沈黙になってしまった 。
「 俺に教える気はねーってか ー 、へぇへぇ 」
と 少し怒った様子で 先を歩いて行ってしまった 。
置いてかれる。と思い ブルーの 服の裾を掴んでしまった 。
『 … やだ 、 ベネディクト … 置いてかないで 』
夜道 、街灯はまだ多くはなく 、 少し怖かった 。普段ならブルーと呼んでいるのに 、
” ベネディクト ”
なんて 、 呼んでしまった 。
「あ? … 置いてかねーよバカ 。 だから 、 ちゃんと歩け 」
はぁっとため息を着かれてしまった 。
『 … 好きな人 、 … は、居る 』
と応えると 、 叶うといいな 。 と 願掛けのように 応援を貰った 。
「 俺も頑張らねぇとな 。 」
と言われ、ベネディクトには、
好きな人が居ることか分かった 。
私の好きな人 、
… 大好きな彼に
… 好きな人が 、居るそう 。
『 その子 … 可愛い 、 ? 』
咄嗟に会話を繋げようと 、 好きな人が居ると確信もないのに、 そんな、馬鹿馬鹿しいことを聞いてしまった 。
「 あ ? おー、… ばか可愛いワ 。 ちょっとドジで … 、 ガキみてぇな奴だな 。 」
そう言われ 、 ヴァイオレットかな 、なんて考えた 。
それと同時に 社長 ?? なんて 可能性の低いことも考えてしまった 。
『 … ?ヴァイオレット ? それとも 社長かしら … 』
隣に並び 歩きながら聞くと
「 あ? しゃちょー は ねぇだろ 。笑 」
なんて誤魔化された 。ヴァイオレットは否定しないんだ … 笑
あーあ 、また負けちゃった 。否定も肯定もされていないのに 、
その時の私は 、勝手に思い過ごして 、勝手に 泣きたくなっていた 。
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… 『 お邪魔します 。 』
靴を並べ家に入ると 、 何度見ても趣味の悪い インテリアと 少し 私のお気にいっている 亀の ぬいぐるみが置いてあった 。
『 … 亀 、 … 好きなの 』
ふと 、 そんな事を聞いてしまい 、 咄嗟に 口を塞いだ 。
「 あ ? … お前が 好きなんだろ 。 これ 、 置いときゃ … お前と 話題増えるだろ 。 」
夕食の準備をして 、席につきながら そんな事を平然とした顔で 告げられた 。 _
私のこと好き じゃないくせに … 。
少し 頬が赤くなるのと同時に 目尻が熱くなった 。
『 … そう 、 。 ヴァイオレットは 犬が好きらしいわよ … 。 』
そう告げ 、 『 頂きます 。 』 と ベネディクトの作った パスタに 手をつけ 、 1口 口に入れ 、咀嚼する 。
ベネディクトの恋を応援しようと 、 必死に言葉を絞り出した 。
「 ん 、 なら今度は 3人で 夕飯食うか 。 」
3人か 、 … 嫌だなぁ 。 笑
ヴァイオレットに 、 全部取られちゃう … 。
ベネディクト の 私だけに見せてくれてた笑顔も 、 亀のぬいぐるみも 、 全部 、2人のものになっちゃう … 。
『 んーん … 2人で … で 、いいよ 。 私は 平気 。 』
微笑み 、 そう答えると
「 あ? お前居なきゃ 意味ねぇだろ 。 」
… その言葉に 、 反動的に 、 … 体が反応して 、 嬉しい気持ちと 複雑で ドロドロした感情が 混みあって …
『 … そんな … ッ 、 こと 、 言われ … る … と… ッ ! … 』
目から 大粒の雫が降るのがわかる 。 まるで綺麗では無い、そんな 雫だ 。
『 … 諦め … つかな … くっ … なる … 』
嗚咽混じりに 、 大泣してしまった 。 かっこ悪い … 。 その時の ベネディクトの 驚いた様な 、 私には心底分からない 感情を表した顔をした ベネディクト が 頭から 離れてくれない 。 食事の席を立ち 、
薄着のまま 家を出てしまった 。
暗い夜道 、どっちが 南か 、 方面も分からない 。 すると後ろから 、
『 おい 、リアルア 』
聞きなれた 、 1番 聞き慣れてしまった 声が 、 後ろから聞こえた 。
振り向き 、 顔を見ると 、
何故か 、その時だけ
その時だけ … すごく安心して 、
心が落ち着いた 。
「なぜお前が… 此処 …っ 」
大佐が話していたのに 、それを遮り 大佐に抱きついてしまった 。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!