あの日からおよそ数週間
今日は織田作の命日
そして、私の人生にお別れを告げる時だ
あれから私はみるみる衰弱していって、立つのがやっとなくらい衰弱していた
その間も探偵社の人たちは構いに来てくれて色々なものをくれた
良くしてくれた探偵社の人達にお礼も兼ねて探偵社の前に贈り物を置いといた
そんな私が今何をしているのかというと、、
最期の力を振り絞って織田作と出会った場所へ向かおうとしている
正直いってキツイ
着いた途端力尽き、倒れ込んだ
これが走馬灯…?何故か織田作が見える…
気が付くとそこは雲の上だった
俗に言う天国…?
足場はふわふわとしていて気持ちよかった
「ハク」
ふわふわを堪能していると髭を生やし、白い服を着たおじいさんに呼ばれた
「お主は二つ選べる」
「また少し前の過去へ戻り人間の姿として転生するか、それともこのまま天国に行くか、選べ」
「ああ、だがその場合は猫のお主はいなかったことになる」
人間の姿で戻れたらあの子たちを助けられるかもしれない。だけど、織田作との関係はリセットされる
「本当に良いのか?」
「分かった」
おじいさんが頷くと門が開き通れるようになった
おじいさんにお礼を言い、門を通る
…そういえばあのおじいさん猫語分かるんだ
謎の関心をしていると奥から子供たちの楽しそうな声が聞こえた
─────そこに居たのはあの時死んでしまった子供たちと織田作
子供「なぁに、織田のお兄ちゃんハクとの約束破ったの?いーけないんだ!」
子供「ハク!久しぶり!!元気だった?」
子供「私もハク触りたい!」
子供「私も!!ハク!おかえり!!!」
子供「んじゃあ、俺も!おかえり!!ハク」
────────やっと逢えました












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。