第65話

Magic on the canvas 1.
210
2024/09/10 08:00 更新



本編終了後の番外編です!




5話完結型で、一気に出します





時間がある時に一気読みすることをオススメしまーす







メシア・ローズ
ジャンヌ、あなたの好きなお話だよ



12歳の少女が絵画に向かってそう呼びかけた





絵画にはターコイズブルーの瞳を持つ、メシアと瓜二つの少女が佇んでいた



















【少しだけ昔のお話。】







【奇跡の一族に神子が生まれた。】













【だが、神子は自分の描いた絵画に惑わされてしまった。】









メシア・ローズ
ジャンヌに友達あげなくっちゃ!





ある日を境に、“ジャンヌ“ という名を口にし始めたのだ






























メシア・ローズ
ぁ、れ……、?わたし、私、は………?




























メシア・ローズ
うん、うん!そうね……今日はここに入れてあげるっ!




























初兎side










紫城家僕の家の領地である西方地方の奥深くにその家はあった






S
S
ここがローズ家かぁ、でっかい家やな……




りうちゃん、悠くん、僕の3人は、とある一族の屋敷に来ていた




L
L
今回のお仕事は、ローズ家の一人娘の護衛でしょ?でもこんな森の奥なら大丈夫だと思うんだけど……



Y
Y
ま、依頼は依頼やからな〜
さっさと行くぞ〜








少し高い位置にあるインターフォンを鳴らして、と


???
『どちら様でしょうか?』


鈴がなったような、可憐な声が聞こえた


S
S
僕たちは依頼を受けてきました
あっ、僕は紫城家の者です


???
『あぁ、そういや今日でしたね………鍵を開けますのでお入りください』



その言葉と共に、目の前で大きな扉が開いた




Y
Y
へぇ………古代魔法を重ねて、特定の言葉で解錠……すげぇ所に来ちゃったかもしれんな






庭は思いの外サッパリとしていて、けれど、どこか昔のような雰囲気があった





まるで、違う時空に来てしまったみたいだ















ここで、今回の依頼の説明をしよう


今回、僕たちは二手に別れている


僕ら3人は“奇跡の一族“ という逸話があるローズ家の一人娘の護衛が仕事だ



一方、いむくん、ないちゃん、まろちゃんの3人はその一人娘の父親──現当主と共に東方地方で起こっている怪事件の調査に向かっているのだ





ええと確か………



S
S
人喰い本………







庭の木々がざわついた気がした





















???
ようこそ起こしくださいました!



僕たちが屋敷にたどり着くと、鮮やかな金色の髪を持つ少女が居た





年は12歳くらいだろうか



メシア・ローズ
私はメシア・ローズと申します
今夜は護衛、よろしくお願いしますね




にっこりと笑った彼女の瞳には、色がなかった


L
L
えっ、と……メシアさん、失礼ですが瞳の色が………




色の無い瞳には、青色の星が宿っていた




メシア・ローズ
あぁ、私は生まれつき盲目でして
そのせいか、瞳に色がないそうです



眉根を寄せて困ったように彼女は笑った





彼女はメシア・ローズ


芸術家として幼いながら名を馳せている少女だ




幼いため名前以外はずっと伏せられていたが、ここまで幼いのは知らなかったな………








メシア・ローズ
あ、手を貸すとかそういう類は不要です
私は“オーラ“ が見えているので、生活は普通にできますから





笑顔のままバッサリとそう言いきったメシアさんは、そのまま続けた




メシア・ローズ
今回私が、いや、お父様が貴方達を呼んだ理由は、私を“作品“ から守ること




玄関の扉を開け屋敷の中に入ると、壁一面に絵画がずらりと並んでいた



メシア・ローズ
私の魔法を込めた作品から、私を守って欲しいのです





メシア・ローズ奇跡の一族の神子はそう言って静かに笑った








メシアはキリスト教で『救い主』という意味


ちなみにジャンヌは『ジャンヌ・ダルク』がモデルです




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