第69話

Magic on the canvas 5.
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2024/09/10 08:00 更新





悠佑side












全てが終わった後、俺は




Y
Y
あ゙ー…………疲れた………



床で大の字になって寝ていた











動けないくらい、疲れていたのだ






L
L
あにき〜生きてる〜?


Y
Y
無理、死んだ、誰か俺を弔って〜



L
L
えぇぇぇぇ…………







りうらのドン引きな表情を見て、やっぱり俺は疲れてるんか、と改めて認識した







いやでも疲れたわ














久々に大掛かりな魔法使ったし








S
S
メシアさんの呼吸、落ち着いたで〜
…………って、悠くん死んどるし



報告に来てくれた初兎にまでドン引きされた








今回の件に関しては1番の功労者俺やろ






『────き、あ────!!あにきっ!』


Y
Y
ん、『被害者の引渡し終わったん?』


ないこから連絡きた





もちろん脳内で、だけど







『ばっちり!!後片付けも済んだよ〜!』

Y
Y
『ならこっち来てええよ〜
ヨセフさんと原因のやつ、ちゃんと持ってこいよ』






『了解っ!!』






Y
Y
んぁ、りうら、そこ今すぐどきな




りうらの真上に光が集まってきた



L
L
えっ?



Y
Y
早くせんと潰────





どごっ!!





Y
Y
あ、


間に合わんかった

L
L
ふむぐっ!?!?




りうらの上に華麗に着地したのはないこ


N
N
あれ〜?座標間違えた〜?


L
L
な゙い゙ぐん゙〜っ!!!!







怒り心頭なりうらの上からさらに、





H
H
ほわぁっ!?

I
I
待っ、酔ったぁ………あぁ、!?







L
L
……………_(⌒(_×ω×)_




S
S
りうちゃーんっ!!!!!!








計3名の重みにより、りうらは潰れた






Y
Y
………えーと、、、南無南無🙏🏼





















ヨセフ・ローズ
今回の件は僕から話しますね



申し訳なさそうな顔をしたヨセフさんが俺たちの前に立って、そう切り出した



L
L
俺の上に落ちてないのはヨセフさんだけですから!そんな申し訳ない、みたいな顔はやめてくださいっ!


H
H
そういう事じゃないんだけどな〜



L
L
りうらの上に落ちた人はお黙り




N
N
あ、お話続けてくださーいっ!



ないこが脱線した話を戻そうとするけど、それは逆効果


L
L
お前が言うな元凶!!





こうして赤組の乱闘が始まった













ちなみに今んとこりうらが優勢






S
S
あ、お気になさらず




ヨセフ・ローズ
じゃあ、続けるよ………?



やっと話戻った………



ヨセフ・ローズ
行方不明が沢山出た“人喰い本“の元凶はこれだよ



そう言ってヨセフさんが見せてくれたのは、アマリリスの絵画だった





まろから事前に聞いていた、メシアさんが東方地方の図書館に寄贈した絵画である






I
I
そこに“人封じ“の呪いが込められていたんですね?


ヨセフ・ローズ
あぁ、その通りだよ


L
L
へぇ…………メシアさんの魔法そんなことまで出来ちゃうんだ





気づけば、赤組は乱闘をやめてこちらに戻ってきていた







りうらのケロッとした感じを見る限り、りうらが勝ったんやろうなぁ




S
S
まぁでも、それよりも凄いことをメシアさんしとるやーんっ!


H
H
あっ、それめっちゃ聞きたかった!!今回僕何にも聞いてないんだから!!!!


むっすー、と明らかに機嫌が悪くなるほとけ





こういうとこは年下っぽいんよなぁ

N
N
結論から言うと、メシアさんが言ってた“ジャンヌ“って子が原因なの
皆ジャンヌって聞いたよね?



ないこが周りを見るのに合わせて、みんなも頷いた


N
N
その子はメシアさんが昔描いた絵画
自我を持ったから今回こんな暴走が起きたんだ



それに引き継いで俺は言う


Y
Y
ジャンヌの願いは『友達を作ること』やったんやろうな………
メシアさんが12歳の時に行方不明になったのも、今回の“人喰い本事件“も、ジャンヌが元凶や



L
L
………っ、ただ、友達が欲しかっただけだったんだよね?


N
N
多分、ね



L
L
ジャンヌって子はただの女の子じゃん……
自我持ったらもう、人間と同じなんだからさぁ





俯いて震えるりうら







そうだよな、願ったことで不幸になってしまうのは誰だって辛くて苦しい










ここにいる全員がよく分かってることだから







メシア・ローズ
……………ぁ、の………皆さん………?



扉からか細い声が聞こえたかと思うと、そこにはメシアさんがいた


ヨセフ・ローズ
メシアッ!!!!


メシア・ローズ
ビクッ)………なんでしょうか、お父様




メシアさんは震えていた










怒られるかもしれない、酷いことを言われるかもしれない









きっとそう思っているに違いない









けれど、この事件のきっかけは、メシアさんの友達の願い事だったんだから




ヨセフ・ローズ
無事でよかった…………っ!!!


メシア・ローズ
おとーさま………ぇ、なんで……?
なんで怒らないんですか?私、たくさんダメなことしちゃったのに、罵倒されるべきなのに……っ!




ヨセフさんはメシアさんを思いっきり抱きしめた









けれどメシアさんはどこか戸惑っているようで






N
N
メシアさん、君はただ友達の願いを叶えようとしただけんなだよね?


メシア・ローズ
その通りです………ジャンヌの願いを叶えたくて……たくさん、頑張ってきました



「それなら、」





と、ないこは優しく微笑んだ





N
N
君はただの友達思いの優しい子だ
安心して、ここには君を罵倒する人なんて居ないよ


メシア・ローズ
そ、ですか………っ!
………お父様、心配かけてごめんなさい

ヨセフ・ローズ
いや、君が無事で居てくれたならそれでいいんだよ



彼らは静かに泣いて、笑いあった




































I
I
………………また今度、やな

H
H
うん、そーだね





そうして俺たちは静かに屋敷を後にしたのだった









ないこside




N
N
んで、この絵画はどーすんの?


S
S
綺麗だし、どっかに飾るのもアリかもな!


Y
Y
もう呪いは俺が祓ったし、誰の手に渡っても問題ないしな


L
L
え゙っ、あにきもしかして誰かに譲る気なの………?


Y
Y
当たり前やん、俺らが寝泊まりしてる場所に飾るところなんてないやろ


S
S
ちぇ、いい絵がずっと見れると思ったのな〜





Y
Y
やから〜、ほいっ!




あにきがほとけっちに絵画を放り投げた




H
H
んわっ、と………………え、まさかコレ、王宮に置けとかじゃないよね………?

N
N
呪いはもうないし、万が一何かあっても、王宮には一応研究者としてのヨセフさん居るから〜





H
H
僕ん家都合いいように扱われてない…?




相変わらず扱いを雑にされるほとけっち、ちょっと可哀想………




ちょっとだけ………((




I
I
なぁ、ジャンヌって子、どうなったんやろうな




まろが唐突にそう言い出した



H
H
…………ここにはもう居ないだろうけど、



手に持っている絵画を見ながらそう言うほとけっち

H
H
メシアさんが生きてる限り、ずっと、ずーっとこの世界に居るんじゃないかな







「だって!!!」



H
H
ジャンヌはメシアさんの親友なんだから!














メシアside








メシア・ローズ
…………居なくなっちゃったな




ぽつりと私は呟いた。













お父様は王宮に報告に行っているから、私は家に一人でいた。











私の友達、ジャンヌ。

















あの子のためにたくさん頑張ってきた。












正しいと信じて疑わなかった。













けれど、沢山の人を不幸にしてしまった。









メシア・ローズ
私のためにありがとう、ジャンヌ
そしてっ、ごめんなさい………っ!!





私が暴走したせいできっとあの子を傷つけてしまった。










暴走なんてしなければ、今まで通り幸せに過ごせたかもしれない。















ジャンヌ
メシア、


メシア・ローズ
っ、ジャンヌ!






突然、ジャンヌの声がした気がした。







もちろん、前を向いても何も見えない。













でも、確かにジャンヌが居ると感じる。






分かるんだ。







ジャンヌ
貴方に祝福ギフトを差し上げます



暖かな光が私の身を包んだ気がした。









ぱちんっ、と泡が弾けるような音がしたと思ったら。


















見えた。







自分の家が。













自分の体が。


























ジャンヌが、見えた!












ジャンヌ
愛しいメシア、あたしはいつまでも貴方の味方よ










優しくハグされて、暖かくそう声をかけられて。




















ジャンヌは消えてしまった。




















メシア・ローズ
私も大好きよ、ジャンヌっ!!
































後にメシアが【親友】という絵画を描き、国中から絶賛されるのはそう遠くない未来の話。












メシア・ローズ
この子は私の大好きで、とっても大切な親友なんです









のちのインタビューで、彼女はそう語ったという。



































Magic on the canvasキャンバス上の魔法』 𝑒𝑛𝑑









解説、後書きは後ほど出しまーす

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