角名「今日の5時限目は文化祭について話し合います」
私たちは実行委員としてクラスの皆の前で喋っています。
正直すごく嫌です。
角名「何か出し物とかの案を下さい」
「はい!メイド喫茶!」
「ベタやなぁ〜」
「でも学校1の美女がおるんやし、めっちゃ儲かるんやない!?」
「確かに〜!」
……なんで私がメイドやるみたいになってるん?
角名「まぁ案だからさ?」
『………』
思ったこと見透かされてるみたい。
とりあえず書いとこ……。
『結構意見出たね』
角名「うん、想像以上」
『ここから絞るのが大変やん』
角名「まぁ……_______________頑張ろ」
『もっとええこと言うと思ってたのに期待して損した』
角名「思いつかなかった」
『そんな気はしとった』
私たちのクラスの出し物は無事に決まりますかね……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。