連載中
私はボクを演じる【WIND BREAKER】

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その目は、?と同じだった
月明かりに照らされると
不自然な程に輝くこの目を
?は「宝石みたい」と笑いながら研究していた
2つ下の弟、俊もいた
走るのが好きで、ケンカも強い
私が?の研究室で時間を潰していることが
多かった頃も
「また?に研究されてんのか!」と笑って
研究室に飛び込んでくるような子だった
深刻なことを考えるのは苦手で
どんな時でも「外で走り回る方が楽しい」って
顔をしていた
小さな研究所の中で、私は???に囲まれ、
穏やかな日々を送っていた▬▬はずだった
でも ?が死んでから 家の空気は冷たく変わった
七歳の冬、?は“実験中の事故”で命を落とした
その日を境に??は笑わなくなり、
部屋に閉じこもり やがて私を見る目に
怯えや憎しみを宿すようになった
十一歳のある日。
??は私に言った。
「お前の目があれば、?は戻ってくる」
「その目を、くれ」
私は恐怖のまま ??の腕に噛みつき
研究所を逃げ出した
俊を 置いて。
月の出ない夜。
足が血に染まるまで走り続け
気づけば▬▬東風商店街に辿り着いていた。
それから私は''ボク''を演じて生きることにした
''私''を封じ、元気で明るい笑顔を貼り付けて
本当の自分を隠していれば、
もう誰にも傷つけられないから
施設で二年を過ごし、ことはと出会った
彼女に拾われ、ポトスで働くようになって三年
偽りの日々はまだ続いている
チャプター
全17話
18,069文字
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