第4話

#04 運命の日
715
2024/06/23 00:00 更新
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【────"Sona"のワールドツアーが決定したわ!!!】
あなた
!!!

わーるどつあー............わーるど......
あなた
わ、ワールド!!?
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【そうよ!おめでとう、あなた!】

あまりの驚きに思考が停止する私を、マネージャーのみどりさんが「すごい、すごい!」と褒めまくる。
なんだか実感が湧かない。こんなにあっさり行けるものなのだろうか、世界って。

情報の処理が追いついていない私に、【あなた?大丈夫?】と電話越しにみどりさんから声が掛かる。
あなた
あ、はい!びっくりしちゃって............
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【Sonaは頑張ってきたんだから当然の結果よ!】
あなた
...そう......なのかな.........

事務所に入りたての時、まだ未成年でちょっと投稿が話題になっただけの私には、サポートしてくれるマネージャーが見つからなかった。

でも、みどりさんだけは最初から私を信じてくれて、Sonaを色んな面で支えてきてくれた。


そんな、優しくも厳しいみどりさんが言うのなら、そうかもしれない。
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【あ!あとね、アメリカ公演の時にあのリリアン・ワインバーグとのコラボも決まったわ!】
あなた
ちょっ.....みどりさん!私の頭がパンクしちゃうからやめて!...嬉しいけども!
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【ごめんごめん!...そうだ、リリアンと打ち合わせしないといけないんだけど...あなた、英語喋れたっけ?】
あなた
自信はないけどなんとか............って、あれ?確かリリアンって今宇宙に............
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【宇宙にいるわね。早めに決めないといけないこともあるから、リモート会議するのよ。】
あなた
わあ......なんかすごい.........
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【ふふっ......リリアンが、"もし途中でうるさい人Sonaのファンが乱入してきたらごめんね"だそうよ。】
あなた
あはは............
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【......じゃあ今日の放課後、事務所に来れるかしら?他にも決めないといけないことが沢山あるのよ。】
あなた
分かりました。
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【来るのはお母様に報告してからで全然いいからね。じゃあまた。】




通話を切って一息つくと、やっと実感が湧いてきた。

お母さんから始まって......同世代の子達へ...小さな子供達や大人達まで、ありがたいことに日本中へと私の歌が届くようになった。...そして今度は"世界"だ。
あなた
(全員じゃなくていい。少しでも多くの人が、私の歌で何かを感じてくれるのなら............)

だから、より多くの人に私の歌を聴いてもらえるのは純粋に嬉しい。
あなた
......お母さん、喜んでくれるかな............







────放課後


あなた
(えっと......まずは病院...あ、その前にコンビニ。報告し終えたら事務所にも行かないと............)

スマホでバスの時刻表を見ながら、この後の予定をざっくり立てる。
裏門へ続く道を歩いていると、ふと大声が聞こえた気がして、校舎裏の大きな楠木があるところを覗いてみた。

そこには、体格のいい男の子と髪の長い女の子が向かい合っていた。
あなた
あの子達は.........告白現場かな?...青春だぁ......いつか恋の歌も書いてみたいなぁ......

そんな願望と小さな笑みを、優しい風がふわりと攫う。まるで、その願いは叶わないよ、と言うように。
あなた
...失礼な......絶対に叶えるから。

.........浮かれすぎだ、私。
独り言が恥ずかしくなって、ふふっと笑ってしまう。


......そろそろ急がないとバスに乗り遅れるな。
再び歩き出そうとすると、鞄の中でスマホが震えた。おばあちゃんからの電話だ。そうだ、おばあちゃんにも報告しないと!
あなた
もしもし、おばあちゃん?
聞いて!私────
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【あなたちゃん!!今すぐ病院に来て!...お母さんが.........響紀ひびきがッッ...!!────!】




















あなた
...え............?



その瞬間、私の頭の中は真っ白に。そしてなぜか、視界が緑色に染まった。




𝐍𝐞𝐱𝐭♬.*

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