とりあえず適当なバーに入りお酒を飲む
いつも通りなら5分もしないうちに誰かしら話しかけてくる
いつもは相手にしないのだが…
話しかけてきたのは可愛らしい系統の顔をした黒髪ロングの女の子
そう、私は男だけでなく女の子にもよく声をかけられる
でも今日必要なのは男なんだよな…
上目遣いでそう言う女の子
お姉さんって…私19だけどね?
頬を赤く染めて手を振りながら別の席へ向かって行った
その顔をする相手私でいいの?
それと会えるというのはもちろん嘘
あの子は見るからにこちら側じゃないしね
私は半年前に比べたら随分人が変わったと思う
少し前までは他人から寄せられる好意を暑苦しく感じ、徹底的に避けてきた
学校に通っていた頃がいい例だ
でもこの組織に来て、その好意は利用できるとわかった
今まで適当にあしらってきた好意に対し、表面的な感情を乗せるだけで良かった
すごく簡単な事だった……自分でも思うクズだな、と
来た
年齢は同じくらい、首に刺青があるが…雰囲気の緩さからしてカタギ
もう少し探ってみよう
名前は教えない方がいいだろう
あくまでこちらのことは教えず、相手だけを探る
聞いてもいないのに自分の名前を言ってくれた











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!