第8話

第7話 壊れた日常
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2023/02/15 09:11 更新
今回は、香菜視点です。
当時······香菜:12才、小雪:6才
赤木小雪
お姉ちゃん。何、見てるの?
赤木香菜
料理の本だよ。私は、料理するのが、好きだからね。いつか、美味しいものを作って、みんなに食べさせてやりたい。
赤木小雪
へぇ~。
私は、当時料理が好きだった。当然、今も好きだ。本当は、料理をみんなに食べてもらいたかったのに······
香菜は、危なっかしいから気をつけてよね。
赤木香菜
は~い。
母が横から割り込む。
その日から、私は、両親や妹に喜んでもらうために、一生懸命に頑張った。時には、何度も失敗して諦めそうになったけど、最後までやりきることができた。そして、ついに究極の一品が、完成した。肉じゃがだ。
赤木香菜
どう······かな?
私は、家族に味見をしてもらった。
すごく美味しい。
赤木香菜
本当?
赤木小雪
うん。美味しい~。
ああ。よく諦めないで頑張ったな。
家族は、みんな美味しいと言ってくれた。とても嬉しかった。積み重ねた努力のお陰で、夢が叶ったのだから······。
今日は、学校で調理実習があった。
当然、私は、楽しかった。家でしか作れないのを、こうして広い所を使って、出来るんだから。
そうして、2時間が立ち、料理が完成した。
うちの学校は、班ごとに先生が来て、美味しかった順に1位~3位が発表される。
そして、1位は··················私の班だった。先生にも褒められて、とても嬉しかった。だけど、その事に関して納得していなかった子も、当然いた。
モブA
何で、あいつの方がうちらより上なん。
モブB
むかつく。絶対に調子のってるでしょ。
そこから、私は、虐めを受けるようになった。
最初は、朝の下駄箱に悪口の紙が入っているという程度のいたずらだった。でも、虐めがだんだんとエスコートしていき、最終的には、上から水をかけられたり、机に落書きをされたりした。
私は、絶望をした。このままだと、私の心が壊されちゃうと。今まで、親に心配は、されてほしくはないと思って話さなかったけど、私は勇気を持って、虐めのことを打ち明けた。
な!?そんなの、いたずらじゃない。
そうそう。それに、俺達は、仕事で忙しいんだ。あまり、学校のことを話さないでくれ。
······
私は、そう言われた。傷ついた。お母さんとお父さんは、私のことを気にもとめて、くれてくれないんだな。だったら、話すだけ、無駄か······。家族は私を見放したんだな。一人を除いて。
赤木小雪
お姉ちゃん、大丈夫?虐められてるの?
小雪だけは、私を見放さなかった。それどころか、私を慰めてくれて······。小雪だけは、どんなことがあっても、護ろうと思った。小雪の笑顔を護ろうと思った。
次の日、私は、先生に呼ばれた。何か、悪いことしたかな?もう、疲れたよ。
職員室に入り、担当の先生の所まで歩く。
赤木香菜
あの先生?私、何かしました?
先生
貴方、虐めにあっているって本当なの?
赤木香菜
えっ?
先生
妹さんがわざわざ学校に電話をかけてきて、お姉ちゃんを虐めから助けてあげてと言ってきたの。
赤木香菜
妹が······?
私は、泣きそうだった。私のために、わざわざ電話まで······。
先生
で、どうなの?
赤木香菜
は、はい。上から水をかけてきたり、机に落書きをされたり······。
先生
そう。お母さんには?
赤木香菜
言ったんですけど······。それは、ただのいたずらって気にもとめて、く、くれなくて······。妹だけが、心配してくれて······。
その時、私は、先生に抱きつかれた。
赤木香菜
えっ。
先生
ごめんね。気づいてやれなくて。辛かったよね。こんなんじゃ、教師失格よね。
暖かい。先生の温もりを感じる。こんなにも、心が暖かく、なったのは······いつぶりだろう。
先生
大丈夫。先生は、いつでも貴方の味方よ。ちゃんと虐めは、こちらで対処をする。両親のことも警察に言っておくわ。
赤木香菜
あ、ありがとうございます。
やっと、私は、解放される。あのひどい虐めから······。
でも、人生は甘くはなかった。
虐めがなくなったのは、いいけど、親は警察から厳重注意をされた。そのせいで、親は、私に八つ当たりをしてきた。
あんたが、チクったから、警察に怒られたじゃない。
そうだ。全部、お前の責任だ。
何でなの?何で、みんな。私をいじめるの?痛くするの?
赤木小雪
お母さん、お父さん。やめて······。お姉ちゃんを虐めないで。
うるさい。だいたいお前が、チクったからいけないんだろ!!
あんたは、どっか行ってろ。
小雪を消し飛ばした。
赤木小雪
うっ······ゲホッゲホッ。
その時、私の中の何かが切れたような気がした。

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