今回は、香菜視点です。
当時······香菜:12才、小雪:6才
私は、当時料理が好きだった。当然、今も好きだ。本当は、料理をみんなに食べてもらいたかったのに······
母が横から割り込む。
その日から、私は、両親や妹に喜んでもらうために、一生懸命に頑張った。時には、何度も失敗して諦めそうになったけど、最後までやりきることができた。そして、ついに究極の一品が、完成した。肉じゃがだ。
私は、家族に味見をしてもらった。
家族は、みんな美味しいと言ってくれた。とても嬉しかった。積み重ねた努力のお陰で、夢が叶ったのだから······。
今日は、学校で調理実習があった。
当然、私は、楽しかった。家でしか作れないのを、こうして広い所を使って、出来るんだから。
そうして、2時間が立ち、料理が完成した。
うちの学校は、班ごとに先生が来て、美味しかった順に1位~3位が発表される。
そして、1位は··················私の班だった。先生にも褒められて、とても嬉しかった。だけど、その事に関して納得していなかった子も、当然いた。
そこから、私は、虐めを受けるようになった。
最初は、朝の下駄箱に悪口の紙が入っているという程度のいたずらだった。でも、虐めがだんだんとエスコートしていき、最終的には、上から水をかけられたり、机に落書きをされたりした。
私は、絶望をした。このままだと、私の心が壊されちゃうと。今まで、親に心配は、されてほしくはないと思って話さなかったけど、私は勇気を持って、虐めのことを打ち明けた。
······
私は、そう言われた。傷ついた。お母さんとお父さんは、私のことを気にもとめて、くれてくれないんだな。だったら、話すだけ、無駄か······。家族は私を見放したんだな。一人を除いて。
小雪だけは、私を見放さなかった。それどころか、私を慰めてくれて······。小雪だけは、どんなことがあっても、護ろうと思った。小雪の笑顔を護ろうと思った。
次の日、私は、先生に呼ばれた。何か、悪いことしたかな?もう、疲れたよ。
職員室に入り、担当の先生の所まで歩く。
私は、泣きそうだった。私のために、わざわざ電話まで······。
その時、私は、先生に抱きつかれた。
暖かい。先生の温もりを感じる。こんなにも、心が暖かく、なったのは······いつぶりだろう。
やっと、私は、解放される。あのひどい虐めから······。
でも、人生は甘くはなかった。
虐めがなくなったのは、いいけど、親は警察から厳重注意をされた。そのせいで、親は、私に八つ当たりをしてきた。
何でなの?何で、みんな。私をいじめるの?痛くするの?
小雪を消し飛ばした。
その時、私の中の何かが切れたような気がした。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。