泣き崩れた。
今まで留めていたものが全部溢れ出た。
それと同時に怒りも湧いた。
それは
家族、仲間...
そして
最愛の人までもを奪った鬼舞辻無惨への怒りだった。
そう叫ぶと
私はこれまでとは比べ物にならない速さで
走り出していた。
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私は
鬼舞辻無惨の所へ来た時、
もうこの世の終わりなのではないかと思った。
ものすごい血の匂いと共に見たのは
体が上半分と下半分がバラバラになって倒れている隊士達と
攻撃によって破壊された建物
そして
ボロボロになった柱の皆さんだった
と叫ぶ師範と
蜜璃ちゃんと
冨岡さん。
そんな忠告も今の私には聞こえず
ゆっくりと鬼舞辻に近づく。
.
.
そういいながら
私は何故か微笑んだ。
そういって私はものすごい高さで飛び
こういった。
.
そういうと辺り一面真っ白になった。
そして鬼舞辻は、
ものすごい叫び声と共に
光に飲み込まれ
灰になって消えた。
私はそれを見て
と呟いた。
そして
息を引き取った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。