第77話

その後。
13,852
2020/01/13 02:36
ピチチチチチチチ
 








雀の鳴き声で目が覚めた








近くで






懐かしい声もする。





僕の名前を何度も何度も呟いている声
時透無一郎
時透無一郎
んん?...
あなた
あなた
やぁっと起きた!!











.
時透無一郎
時透無一郎
は、え?んん?
時透無一郎
時透無一郎
あぁ、疲れてんのか...






もう居ないはずの、あなたが見える。









あなた
あなた
えぇ!!疲れてるの!?大丈夫??








そういって話しかけてくる。











幻覚が話しかけてくるって...









もう少し寝た方がいいよな、これ








そう思って横になろうとすると...
あなた
あなた
あぁ!!寝ないでよぉ~!!
あなた
あなた
せーっかく目の前にいるのに!!










いや、え?










本物なの?
時透無一郎
時透無一郎
あなた...??
あなた
あなた
うん!!











.
あなた
あなた
幽霊だけど!!笑









そういって立ち上がる(?)あなたの足は







ありませんでした←おい







それと同時に気が遠くなるのも感じた。
時透無一郎
時透無一郎
あぁ...どうしよう、熱でもあるのか?
あなた
あなた
ちーがーうーよ!!あなただよ!!
あなた
あなた
幽霊だけど私なの!!
時透無一郎
時透無一郎
んんんんんんんんん??
時透無一郎
時透無一郎
いや、全く理解が出来ないんだけど
あなた
あなた
んーとね、幽霊になったんだけど、時透くんに会いたかったから神様に頼んでここにきたの!!
優しいな神様。











そんなふうに思いながらふと思ったことを口にする
時透無一郎
時透無一郎
触れるの、?





そう聞くと




あなた
あなた
うん!!








と嬉しそうに頷くあなた
時透無一郎
時透無一郎
じゃあここ来てよ、







そういって手を広げる。
あなた
あなた
え、えぇ.../////





戸惑いながらも僕の腕に飛び込んでくるあなた
時透無一郎
時透無一郎
ほんとに、触れる...
あなた
あなた
う、うん/////
時透無一郎
時透無一郎
はぁ~~~~







ため息をつきながら





あの日のことを思い出す。
時透無一郎
時透無一郎
ほんとにさ、
時透無一郎
時透無一郎
無理しちゃダメっていつもゆってるのに...
あなた
あなた
うぅ...返す言葉がございません...
時透無一郎
時透無一郎
バカ




そういってペシンとあなたのおでこにデコピンをした。
あなた
あなた
あいた!!
あなた
あなた
もー!!痛いー!!
時透無一郎
時透無一郎
ふふっ笑ごめん、笑







あなたの頭を撫でながら謝る。
あなた
あなた
反省してるんですかーー
時透無一郎
時透無一郎
してるしてるー





適当に返事をする




そうすると
あなた
あなた
もう...笑



といって微笑むあなた。
時透無一郎
時透無一郎
あなた...
あなた
あなた
ん?
時透無一郎
時透無一郎
また、僕の前からいなくなるの?





そう聞くと





あなたの顔は少しこおばって




そしてこういった。
あなた
あなた
うん、
あなた
あなた
こうやって目の前に現れることができるのは今日一日だけなの





目の前が涙で滲んだ。


でもそんなみっともない顔をあなたに見られたくなくて



あなたの身体に顔を押し付けた。
時透無一郎
時透無一郎
やだ、
時透無一郎
時透無一郎
ずっとここにいて、
あなた
あなた
そんな事言われてもさ...



と言いながら優しく僕の背中を撫でた。
あなた
あなた
泣いてるの?





あなたの身体に顔を押し付けながら首をふる。
あなた
あなた
嘘つき、笑





そういって僕の顔を優しく持ち上げた。
あなた
あなた
ほら、泣いてるじゃん、笑
時透無一郎
時透無一郎
うるさい、
あなた
あなた
ごめんね、悲しい思いさせて、
時透無一郎
時透無一郎
うん、
あなた
あなた
((チュ
あなた
あなた
こ、これで、、許してください...
時透無一郎
時透無一郎
カァ///





顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。




ほんと、可愛いことしてくれるな、、




そう思いながら僕もキスをし返した。








--------------------




~夜~







あなた
あなた
もうすぐ消えちゃうな~...
時透無一郎
時透無一郎
あっという間だったね...







そういいながら2人で月を見あげた。
あなた
あなた
ねぇ、約束しようよ





そういいながら僕の目の前に立つ。





髪の毛が月の光に照らされて






キラキラと光っていてすごく綺麗。
時透無一郎
時透無一郎
どういうこと...?





と聞くとあなたは優しく微笑んで
あなた
あなた
生まれ変わってもお互いのこと覚えておく、っていう約束。
時透無一郎
時透無一郎
え?
あなた
あなた
そしたら生まれ変わっても好きでいられるでしょ?
あなた
あなた
私は時透くんのこと絶対忘れないから、
あなた
あなた
時透くんも私の事忘れないでね((ニコッ




そういって微笑むあなたは少しだけ震えていた。
時透無一郎
時透無一郎
うん、絶対忘れないよ









と言いながらあなたのことを抱きしめた。
あなた
あなた
ありがとう、
あなた
あなた
また、会おう...






と言うとあなたは夜の闇に溶け込むように消えていった。





そして最後に聞こえたのは
あなた
あなた
大好きだよ





というあなたの優しい声だった。






















.

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