ピチチチチチチチ
雀の鳴き声で目が覚めた
近くで
懐かしい声もする。
僕の名前を何度も何度も呟いている声
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もう居ないはずの、あなたが見える。
そういって話しかけてくる。
幻覚が話しかけてくるって...
もう少し寝た方がいいよな、これ
そう思って横になろうとすると...
いや、え?
本物なの?
.
そういって立ち上がる(?)あなたの足は
ありませんでした←おい
それと同時に気が遠くなるのも感じた。
優しいな神様。
そんなふうに思いながらふと思ったことを口にする
そう聞くと
と嬉しそうに頷くあなた
そういって手を広げる。
戸惑いながらも僕の腕に飛び込んでくるあなた
ため息をつきながら
あの日のことを思い出す。
そういってペシンとあなたのおでこにデコピンをした。
あなたの頭を撫でながら謝る。
適当に返事をする
そうすると
といって微笑むあなた。
そう聞くと
あなたの顔は少しこおばって
そしてこういった。
目の前が涙で滲んだ。
でもそんなみっともない顔をあなたに見られたくなくて
あなたの身体に顔を押し付けた。
と言いながら優しく僕の背中を撫でた。
あなたの身体に顔を押し付けながら首をふる。
そういって僕の顔を優しく持ち上げた。
顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
ほんと、可愛いことしてくれるな、、
そう思いながら僕もキスをし返した。
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~夜~
そういいながら2人で月を見あげた。
そういいながら僕の目の前に立つ。
髪の毛が月の光に照らされて
キラキラと光っていてすごく綺麗。
と聞くとあなたは優しく微笑んで
そういって微笑むあなたは少しだけ震えていた。
と言いながらあなたのことを抱きしめた。
と言うとあなたは夜の闇に溶け込むように消えていった。
そして最後に聞こえたのは
というあなたの優しい声だった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!