学年が上がり 、 新しい衣装を身にまとって
心を入れ替え臨む新学期 。
クラス表の貼られた掲示板の前には 、
神高生徒が表情豊かに騒いでいた 。
… 私もその中の一人なんだけど 。
新調した黒いパーカーを着て 、
いつも通り制服を着崩している彰人 。
私の隣で " 東雲彰人 " の字を探して
目線を動かしていた 。
私 の発した言葉を咀嚼するように長考して
彰人 は目一杯にその檸檬色の瞳を見開いた 。
何かを噛み締めるように笑って 、
嬉々とした表情のまま私の方に顔を向ける 彰人 。
勢いよく私に覆い被さってきたから 、
私は 彰人 の胸板に思い切り鼻をぶつける 。
視界もパーカーの黒い色で覆われて 、
完全に前が見えなくなるけど
彰人 に抱き締められてるのは分かった 。
渋々といった様子で 、
私の背中に回していた腕を解く 彰人 。
そのまま 彰人 の右手は私の左の掌と絡められた 。
… もちろん恋人繋ぎだが (
確かに いつも隣に居る 彰人 と
話せなくなるのは嫌だから
… 私も地獄だと思うかもしれない 。
でも 、 彰人 の場合は
少し愛が重すぎるような気がするけどな 。
… まあ 、 彰人 が嬉しそうならいっか 。
真逆 、 彰人 と同じクラスだとは思わなかった 。
色々と不安と心配が尽きないけど … 、
すごく … 楽しみだな 。
自然と頬が緩んでいくのを少し引き締めて
新しい教室へ 彰人 と一緒に歩を進めた 。
────── 𝑒𝑛𝑑 of 1st grade
【 To the next grade 】
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この後 22:00 には 、
一つの締め括りとしてあとがきを公開します 。
この作品の背景なども綴っているので 、
もし宜しければ閲覧して頂ければと !













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!