とある休日の昼下がり。
これは , いつものように歌練に
連れていかれている道中の話。
まだ集合まで時間があったっぽいから ,
宮益坂をのんびり彰人と並んで歩いていた。
ジリジリと照りつけてくる強い日差しと ,
彰人に緩く繋がれている手のひらのせいで
私の体温は高止まりしてる気がする。
このままじゃ本当に恥ずかしくて倒れるって。(
…早くお店に行こうと思って ,
少し歩くスピードを速くした時だった。
何故か繋がれた手が引っ張られて。
彰人が先程よりぎゅっと強く手を握ってきて ,
私の背中に隠れるように隙間なく寄ってきた。
彰人の視線の先を辿ってみると…
白くて大きな犬がそこに居た。
真っ白な犬はなぜか…私たちに向けて
尻尾を精一杯振って吠えていて。
私に少ししがみつくように隠れる彰人が ,
息を飲んだのが分かった。
彰人の視界から大きな犬が見えないように ,
私は咄嗟に彰人の前に出る。
得意の愛想笑いでその場を上手く凌いだ私は ,
少しほっと息をついた。
彰人は犬が苦手だ。
理由は単純なんだけど ,
幼い頃…犬に追いかけ回された記憶が
トラウマになっているらしい。
彰人が掴んでいた服の部分は ,
ほんの少しばかり皺になっていたけど。
安心したようなほほ笑みを浮かべる彰人を見たら ,
そんな事はどうでも良かった。
いつも守られてばっかりな気がするから ,
私も彰人のことを守れたのかなって
少し嬉しくなる。
その後は , いつも以上に彰人がくっついてきて
余計に暑くなったのはまた別のお話。
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🗣 東雲双子は守り守られって関係だったらいいなっていう作者の妄想(?
🗣 またリクエスト消化じゃなくて申し訳ない(
🗣 絶対にリクエストも書き切るので安心してください!(
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。