あなたsideさっき気絶したばっかなのに、もう意識が戻るなんて……これが幹部の力なの?
謎の男は全く反応していない。というか、セレーネさんってこの世界の人には認識されない存在だったな……
代わりに私が聞いてみるか……
えとさんがうりさんの頭をバシッと叩く。凄く痛そうでちょっと可哀想に見えた。
焦ってる様子がなく、見るからに余裕そうだった。
顔を真っ青にし、体を震えさせながら尋ねる。
謎の男の周りに強風が吹く。
この男のことだし、きっと強制的に戦わさせられるだろう。やるしか無いか……
男は両手に自身の能力で作った風の剣を構えた。
目で追えない速さで風を切っていく。
その時、風の刃が上空から降ってきた。
間一髪で攻撃を防ぐことが出来た。しかし……
殺傷力とスピードがある風の刃がさらに増え、バリアにヒビが入った。
相手は魔王の幹部、経験もたくさんあって魔法の扱いに長けている。それに比べて私達はまだ見習い魔法使いだ。攻撃力はある程度あるが幹部に比べたらまだまだ全然だ。一体どうすれば……
真っ暗闇が相手を覆った。風の刃は降らなくなり、途端に静かになる。バリアが消えて、相手の様子を見ると俯き、独り言をぶつぶつ言っていた。
2人がコソコソと話している。一方、かざねさんは平然としている。
やがて時が経つと……
それはそうだ。さっきまであんなに不気味な雰囲気を纏ってたのに、これもかざねさんの魔法なのか?
手を腰に当てて得意げになる。
2人は握手を交わした。
ニヤリと笑みを浮かべた姿にぞっとする。
予想外の発言に私を含めみんなが困惑する。
そう言って、ぷちぷちさんを指さした。
え?ぷちぷちさん?






























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。