マイキーの腕から離れた時にはもう動揺はなくて、自分の中でマイキー達の存在がどれだけ大きくなっているのか初めて実感した。
年上相手に一蹴り...
マイキーはやっぱり異次元みたい。
絶対必要ないと思う。
ドラケンと話していると後ろから"バリン"とガラスが割れる音がした。偶然割れたとは思えない意図的な破壊音...
振り返れば、目が覚めた長内が割れた瓶をマイキーに刺そうと走り始めていて
本当に...東卍のトップは無敵だ。
不良は嫌いだ。
誰でも彼でも傷つけ、己の力を誇示しようとするから。
でも、マイキーやドラケン、東卍の筋の通った言動は心地いい。
マイキー、ドラケン。この2人の圧倒的な強さに愛美愛主は「本当に中学生か?」「こいつらやべぇ」なんて腰の抜けた言葉が聞こえてくる。
勝負は完全に着いた。
愛美愛主の総長は完全に負け、その周りも戦意喪失。
ちょうどいい頃にパトカーのサイレンが聞こえてきて。
サイレンの音がどんどん近くなってきていて。
私は、ボロボロになって座っていたパーちんに肩を貸して逃げようとした。
流石にパーを持ち上げれるほど力はないから何とか頑張ってもらおうと思って。
愛美愛主との1件。
ことなく終えることができたと、その時は思っていた。
支えていたはずのパーはいつの間にか長内の元にいて、ドラケンが掴んでいた長内の腹部にはナイフが1本突き刺さっていた。
長内の出血...ナイフが刺さったままだから酷くはない。
ただこれ、意識飛んでる。
一緒に来いと叫ぶマイキーをドラケンは抱えて逃げて、私もぼーっと立っていたぺーやんの手を引き倉庫から逃げた。
パーの姿を見ることなんて出来なくて...でも、パーの出した決断に逆らいたくなくて...
みんなで、わけも分からず長い間走り続けた。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!