その時
バンッと扉が開く
見慣れた部屋、見慣れた院長
そこは幼少期に過ごした孤児院だった
その言葉を聞いてギロッと睨みエーテルを蹴る
そう、今日こそが2人を死へと追いやる元凶が来る日
このまま前世のように公爵の養子になったら15歳で処刑されてしまう
2人は考える
院長が叫ぶ
公爵の前に順番に並べられる孤児院の子供たち
エーテルとエイプリルの番
じっと2人を見つめる公爵
恐ろしい公爵の前で猫を被っているのか優しい声と顔で言う院長
公爵がギロッとエイプリルを睨む
ビクッと萎縮するエイプリル
エーテルが小さな声でそう言うと
目に涙をため震えながらエイプリルが
院長がとても焦っている
院長がエイプリルの頭を地面に叩きつける
その時目の前を黒い霧のようなもので包まれる
次の瞬間
ゴトッ
何かが落ちる音がする
院長の叫び声が聞こえる
子供が次々と泣き始める
院長の声が消えると同時に目の前の黒い霧が晴れる
見つめ合う3人
公爵が2人を見る
振り返らず馬車に戻る公爵
腰が抜け地面に座り込む2人
優しく微笑む紫のお兄さん
呆然とする2人
その後馬車にて



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!