ほんとにばかというかポンコツだな...
勉強はよくできるのになんでこうなんだろ
そこまで上手くできたなら上出来だと思うよ
そう思いながらリビングに行く
最近は頑張って手伝おうとしてくれるけど...
結局は失敗しちゃうんだよね
気持ちは嬉しい
いつもこうやってフォローをしてるけど私だって疲れて
帰ってきてる
ある日...
ガシャン
それは私の親友からもらったお気に入りのお皿だった
おおきい態度をとってるみたいだけど
私が声をかけてあげてたおかげでもあったから
今までフォローしてたけどもう我慢できない
今考えてみたらここまで責める必要なかったかもしれない
けどストレスも溜まってたせいかおっぱにぶつけてしまった
久しぶりの実家だな...
おんまには言いたくなかった
おんまはいつもこゆことを言うと仲直りさせようとしてくる
しばらく1人の時間がほしかった
コンコン
涙を堪えるように返事をしたらぶっきらぼうな返事になってしまった
そうだったんだ
おっぱのそゆところもわかってて付き合ったし、好きに
なったのに...
いつの間にか好きという感情が薄れてしまっていた
なんでこんなことになってしまったのだろう
おんまが言ってた
"失敗したらまた1からやり直す"
いつから全部私がやれば解決する、という思考になったの?
それじゃ、おっぱは成長しないのに
私の負担になるだけなのに
そして、あの約束も私が悪いことに気付いた
どうアドバイスしてもできるようにならなかったから
おっぱに少しむかついて強く言ってなんもためになることを言ってなかった
ピンポーン
ガチャ
私は子供のように泣きわめいてしまった
崩れかけた2人の関係も
失敗でおわってしまった家事も全部全部1からやり直そう
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!