あれから私は皆にたくさんの質問をされた
本当の事を言って悲しませたくなかったため
嘘の事しか言えなかった
私はそうやって自分の思いを溜め込んだまま
私は重い足取りで宿舎に帰った
私が帰ると腕時計は2時を指していた
ドアを開けるとスンミンが玄関前で座っていた
そう思いながらも少し嬉しかった
そう言ってスンミンは私にエプロンを手渡した
私はスンミンのおかげで少し心が軽くなった気がした
私はキッチンにつくと冷蔵庫の中身を確認した
私は冷蔵庫の中身から卵を取り出し
料理を始めた
この先は作ることはないかもしれないけど
スンミンは多分だけど
思いを伝えることに関しては不器用なんだと思う
それがスンミンの良い所の一つなんだろう
急にリクスが後ろから覗いてきた
しばらくして二人分の目玉焼きが完成した
私は笑って言った
多分、何かしらの理由があるとは思うけど
自分でも分からない
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!