あの日、夏油との戦いからあなたは植物状態になり、起きなくなった
外傷もあったが特に酷いものはなかったという
硝子さんも理由がわからないらしい
いま俺たちは2年になって後輩もできた
そのうちの1人は宿儺の器だと聞いた
憂太は海外に行った
すごく昔の夢を見た
まだ私が能力のことを理解しきっていなかった頃の夢だ
近くにいた人はみんな気味悪がって距離を置いた
学校でも家でも友達も家族もいたのに遠くの全然知らない誰かのお話を見ていたような感覚だった
寂しくていつも胸が痛くて呼吸が苦しかったのを覚えている
でもいまは高専のみんながいるから…
話したのがすごく昔のような感覚がした
昨日話したばっかりなのに
……そろそろ起きなきゃ、授業遅れちゃう
視界が光に包まれて見えなくなった
見慣れない天井にガバッと体を起こすとブチブチと音がした
起きて早々暴言を吐かれて訳が分からない
というかなんでここにいるのかもわからない
昨日は普通に寮で寝たのにな……
渡されたカレンダーには4月18日の文字が書いてあった
嘘でしょ…とあまりの驚きに本音がこぼれた
訳が分からず何度も思い出すがやっぱり最後の記憶はそこだった
家入さんに検査をされてOKを出されて制服に着替える












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。