放課後、家への帰路を歩きながら隣に並んで歩く堅治に向かってそう呼びかける。
ほんと、悪口しか言わないんだけど、
ちょっと良いやつとか思ってた私の気持ちを返してほしい←
てか、
可愛い子が好きなのかなとか思ってたけど、今日の子だって可愛かったのに断ってた。
そんでもって知り合いからの告白も断ってる。
こだわりとかあんのかな
それとも、好きな子がいる、とか、?
そんなことを考えていると、
煽ってくる堅治…
やっぱお前嫌いだわ←
図星をつかれて黙り込んでしまう。
黙り込んで、どう返せばいいだろう、そう考えて、出てきた言葉は、
違う、
頭の中では色々考えてたのに、いざ声に出たのは心配してくれた堅治を突き放すような言葉で、
気づけば目には涙が浮かんでいた。
これ以上こんな姿を見られたくなくて、私は家まで走った。
焦りでもたつきながらも鍵を取り出し、ドアを開ける。
家の中に入り、ドアを閉めると、そのままドアに寄りかかった状態で座り込んだ。
なんで泣いてしまったのか、
どうしてこうなったのか、
私にすらわからない、
これじゃあまるで、弱い自分を見せて助けてもらおうとしてるように見えるだけ。
印象最悪だよ、
ほんとに












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。