さらんにソヌくんとの同居がバレて、
なんだか疲れた放課後。
私はソヌくんと並んで、家までの道を歩いていた。
学校でみんなに囲まれているソヌくんは、
帰り道でもずっとこんな調子。
そんな話をしているうちに、
あっという間に家に着いた。
「ガチャッ」
彼が元気よく玄関に入る。
ママがリビングから顔を出した。
私が思わず聞くと、ソヌくんは得意げに笑った。
そう言って、ソヌくんはキッチンへ向かった。
しばらくして。
キッチンへ行くと、
エプロン姿のソヌくんが立っていた。
差し出されたスプーンを受け取って、一口食べる。
彼の顔がぱあっと明るくなった。
その笑顔につられて、私も思わず笑ってしまう。
するとソヌくんが、じーっとこちらを見てきた。
彼は何事もなかったかのように料理を再開した。
顔が熱い。
でも、きっとこれは慣れない同居生活のせい。
……そう思っておくことにした。
❥❥next













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!