捜査再開を始めてすぐに、私はドアを調べた。
この部屋で気になるところはドアと絵くらいなんだよなー…
柾谷さんが描いていた絵にある傷はとても深く、斬新な傷だった。
柾谷さんは刺されたのは間違いないかど、それ以外にも切り傷みたいなのもあったしね。
恨む…。ひどく嫌う...。嫌気がさす…。相手にしたくない…。妬む…。嫉妬…。腹立たしい…。
数々のワードが頭に入ってくる。
ポケットにちゃんと入れてたはずなんだよねぇ……。
あ、あった。あった。
私はポケットに入れておいたカッターを取り出し、腕の近くに近づけた。
由衣ちゃんは向こう側を向いた。
そちらの方がありがたい。
よーい、すたーと。
由衣ちゃんは両目を手で塞ぐようにしてそう聞いた。
怒らしたらめんどーだし、言うこと聞いとこ…。
じとーって見てくるコーメイ。
それで、この事件は解決だ。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。