時間は過ぎ去り、登校初日となった。
集合場所は、校庭。
——最初から、模擬戦。
しかも、超危険な。
一人は少し不安そうに。
一人は愉しそうに笑って。
一人は眠い眼を擦って、ラインに立った。
二人が杖を大きく振り、幽霊のようなものが辺り一面に100体程浮かぶ。
そして、3人へと一直線に突き進んだ。
_____刹那、
バキバキバキバキッ
凄まじい音と爆風が辺りを支配し、直径30m、高さ10m程の巨大な氷柱が聳え立った。
中には30体程の仮想敵が氷漬けになっている。
眼帯の少女のスカートが舞う。
白い息を吐いて、少女が呟いた。
そう、ゆずはどこか涼しい顔をしているが、この規模の魔法を放出するには膨大な魔力量が必要となる。
氷は水の派生、通常の水魔法よりも魔力を消費する。
それを事も無げにこなしてみせる少女はまさに怪物だった。
ぶわり、魔力によって少年の銀の髪が舞う。
そして、愉快そうに笑みをたたえて右手を握った。
バチンッという音が鳴り——全ての敵の動きが静止し、地へ落ちた。
不満そうにする蓮の前方では、地へ落ちた衝撃で仮想敵が次々と消失していた。
麻痺——呪術の一環で、基本的なものの一つ。
しかし、通常の麻痺は同時に良くて15人、悪いと1人にしか効果が出ず、しかも対象が多ければ多い程敵一人に対する効果は薄くなるのだ。
基本的だからこそ蓮の圧倒的なセンスを物語っていた。
氷漬けにされた敵を除いた残り半数程、とはいえまだ40体弱は残っているのだが。
淡い蒼髪の少年、梅雨が敵へと刀を振り翳した、その時—
もう少し狩ろうと思ったのであろう、ゆずの風の刃梅雨の進行方向へ放たれた。
梅雨はそれを一瞥し、ゆずの魔法を巻き込みながら刀を振った。
すると、刀が風を纏って広範囲への斬撃を繰り出したのだ。
ぼけーっと他人事のようにに呟いているが、敵は全滅である。
息絶えた敵が次々と消失して行った。
ロイテ姉妹が驚きで眼を見開きながら走ってきた。
そう、全員が気になっていた。
斬撃に属性を付与するとは一体どういうことなのか。
それを訊かれたガーネットは形の良い眉を顰めて言った。
そう、他人がやったら木っ端微塵である。
顔を真っ青を通り越して土気色にしたゆずが誤った。
安心した様にゆずが息をついた。が、
安息は突っ込んできた怜に破壊された。
しかし、褒められて嬉しいのか、ゆずは淡く頬を染めた。
…その後、0が何個つくかわからない程の超高級茶葉とスイーツを出されて顔を真っ白にしたゆずがいたとかいなかったとか。
そこへ、全身黒の美しい少女、小夜までも話しかけてきた。
6人しかいないのに覚えて無かったんですか、とかは言わない。
いや、言えない。顔が良すぎて圧が怖い。
さっき禁止されたばっかでしょ無理ですとは言えなかった。
なんせ顔面の圧が強いので。
そう、第二戦がまだ残っている。
皆さんを今まで出せなかったのと、投稿が遅れまくった罪悪感で死にそうだったので、急いで書き上げました…。
大変申し訳ございませんでした!!!
またサボらないように頑張ります…!!





















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。