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第1話

私の一目惚れ
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2025/05/21 10:01 更新
新学期が始まる朝、私はわくわくでいっぱいだった。
夢主心の中
夢主心の中
今日から高校生かぁ
小学校から中学校まで、自分から友達を作らなかった。

結果孤立した。部活、委員会、勉強はつまらなかった

ため、楽しい学校生活とは言えなかった。

だが、高校は違う。小学校、中学校と違い高校は別の

地域の人が集まる。今まで気まずかった人達とは

おさらばだ。私の知り合いが居ない分、自分の性格や

外見をいくら変えても驚かれたりしない。新学期の今日

から前とは全くの別人になってやる!!

私が入学した高校は、あの有名な稲荷崎高校だ。

吹奏楽部とバレーボール部は特に強く、

全国に名を馳せる強豪だ。せっかく有名な学校に

入れたからには、自分も強豪の内の一人になりたい。

だが、私は吹奏楽なんてやった事がないため吹けない。

ここは強豪だ。吹奏楽部の入部条件の最低は

吹奏楽経験者である事だ。吹奏楽部には入れない。

残るはバレーボール部。
夢主心の中
夢主心の中
正直、運動が得意ではないし

マネージャー希望で行ってみようかな…
という訳で自然と仮入部の行き先は

男子バレーボール部になった。

なぜ男子かと言うと

『女は怖いから!!』

男子バレーボール部に行くと…

モブ女①
きゃー!!!!侑くーーーん!
モブ女②
治くーーーん!上手!!
仮入部に来た半分の人間は、どうやら人気ツインズ

宮兄弟を見に来たらしい。
夢主心の中
夢主心の中
この人達もマネージャーとして入るのかな…?
そんな事を考えていると、身長が高く耳が大きい人が

やって来た。
耳が大きい人
耳が大きい人
仮入部に来てくれてありがとう。
とりあえずいつも通り活動するから、
自由に見て回っていってな。
そういった後、耳が大きい人は微笑んだ。

見た目は正直デカくて怖いが、優しい人なのかも。
夢主心の中
夢主心の中
男子バレーボール部のマネージャー以外、

興味ないしなぁ。明日の仮入部もここかな〜。
そう考えながら、ぼんやりと体育館を歩く。
夢主心の中
夢主心の中
早く入部したいし…もう入部届書こうかな…。
体育館を意味もなくぐるぐるしているのは、

どうかと思い、入部届を書こうと決意した。
夢主心の中
夢主心の中
入部届は、誰に出せば…
そう考え末、一番最初に仕切っていた、

耳が大きい人に出すことにした。

(耳が大きい人の近くに行く。)
(なまえ)
あなた
入部届お願いします。マネージャーで入ります。
耳が大きい人
耳が大きい人
おー!さっそくありがとう。マネージャー
希望、今のところ居ないからうれしいよ。
(なまえ)
あなた
あの…
一つ、心配事がある。今話した感じだと、平気そう
だけど一応聞きたい。



























(なまえ)
あなた
あの…男子でも、マネージャーになれますか?
耳が大きい人は笑いながら、もちろんいいよと

言ってくれた。心配だった事を聞けてよかった。

それに、早く入部したほうが女子マネージャーに

嫌味とか言われてづらいはず。

私は、高校から別人になろうと努力した。

一人称も、『僕』から丁寧な『私』に変えた。

性格もまるっきり変えたつもりだ。

でも、一人称や性格を変えたからといって

吹奏楽が出来るようにも、運動神経が良くなることも

ない。だから、強くてかっこいい部活に入れないけど

マネージャーくらいなら出来る。

強豪の部員、エース、キャプテンといった、

かっこいい名前が付かなくても。

大会に出て、自らがチームの一員になって表舞台に

立たなくても。

私は決めていた。分かっていた。

自分のような人間は、陰ながらサポートする方に

徹した方がいいと。それが自分に合っていると。

一人称だけでなく、他のところもどんどん磨いていって

立派な大人になってやる!

もし、宮ンズファンの女子達がマネージャーとして

入ってきても、負けないように仕事を頑張ろうと思う。

心のなかで、決意を過ぎらせていると、

『あの人』が目に入ってきた。

身長は私と同じくらい。バレーボール部にしては小柄。

綺麗な髪の毛で、スラッとした印象だ。

私は今までずっと、人の事は見た目よりも性格で

判断してきた。なのに今、

背番号『1番』を着たあの人に夢中になっている。

これはきっと、俗に言う………




























一目惚れなのだろう。

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