俺は息を整えながら、そう叫んだ。
俺はクバツたちに向かってにっと笑った。
初めて会った時は嫌われていたのに…一緒にいる時間が長いと自然と打ち解けられるんだね。
君たちと「家族」になれてよかったよ。
トップはそう言った後、悪人のように声を上げて笑った。
クバツが本気で怒った。
長年一緒に過ごしてきてわかった。クバツが本気で怒るのは珍しいことなのだ。
意外と心が広いのかもしれない。
普段から怒っているように見えるが、本気で怒っている時はもっと怖い。そう、今のように。
俺たち家族がバカにされたときぐらいだ。
だからクバツは怒った。
俺がそう喚くと、トップは興味なさげに「ふーん」と言った。
トップが嘲笑っていると、一人の世界のセカイの兵士がトップの元に駆け寄っていった。
その声が聞こえたと同時に、ものすごい大きな音が響き渡った。
そして、左の目の前に真っ赤な景色が広がる。
まるで、赤い絵の具をぶしまけたような…。
気づくと俺は体勢を崩して後ろに倒れていた。
そんなことを考えていると、左目を中心に激痛が襲ってきた。
…そうか、撃たれたんだ。
トップは笑いながらそう言った。その隣には、銃を構えている兵士がいる。
トップは懐から銃を取り出し、俺の死角となってしまった左の方向から撃った。
…ダメだ、いつのタイミングでどうくるかわからない。ユキもクバツも少し離れたところにいるから助けも無理。
俺は諦め、痛みが再び襲ってくるのに準備した。
だが、何故だろうか?
痛みが再び襲ってくることはなかった。
顔を上げると、そこにいたのは一人の世界のセカイの服装を身に纏った男____
サトルだった。
「「サトル!!」」















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。