第22話

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2026/02/21 02:17 更新





ザワザワ……



MOB
うそだろ…
MOB
鹿沼ボロクソじゃねーか
MOB
完全にあそばれてたな…


MOB
あいつ誰だか知ってるか?
MOB
いや…
MOB
ってことはあいつも1年…⁉︎


MOB
ボウフウリン…
やっぱヤベーな…


ステージから降りてきた蘇枋に対して獅子頭連がざわつく。



初戦から2つとも圧勝、しかも2人とも1年となればレベル高いとは思うよな。



梅宮一
いやー蘇枋!お前強いのな!
蘇枋隼飛
いえいえ、そんな
楡井秋彦
蘇枋さん!あれはカンフーですか⁉︎
合気道的ななにかですか⁉︎



㊙︎ノートを手に興奮した楡井が蘇枋に詰め寄るが


本人もよく分からないらしい。


蘇枋隼飛
オレの師匠せんせいも独学らしくてね
ごちゃまぜらしい
楡井秋彦
さ…さいですか
…ん?せんせい⁉︎


へぇ…"アレ"はカンフーとか合気道とか単体じゃないんだ。



まぁ見たことないしな真希さんに聞いてみようかな


柊登馬
それより…
お前も感情的になるんだな意外だった
蘇枋隼飛
いやー…お恥ずかしい…
普段はそんなことないんですが
蘇枋隼飛
桜君にあてられてしまって…
桜遥
…人のせいにすんな


椅子に深く座った桜は不満そうに言う。



続けて『オレとやる時は本気でやれ』と言う言葉に対して蘇枋は顔を顰める。



蘇枋隼飛
えー、桜君めんどそうだし
手合わせしなくないなー
桜遥
めんどくせーってなんだめんどくせーって‼︎
_雪城謠@ゆきしろうた_
雪城謠ゆきしろうた
耳元でうるさい



十亀条
次はどうするぅ?



右側に座ってる十亀が次を催促する。



その言葉に桜が腰を上げるが、獅子頭連側から指名があった。



その人は柊さんを無言で指差した。



柊登馬
……悪ぃな桜
オレが先だ
桜遥
⁉︎おいちょっと待て!
1年2人やってなんでオレが後なんだよ‼︎
_雪城謠@ゆきしろうた_
雪城謠ゆきしろうた
(私もまだやってないけどね)


この様子じゃ忘れてるな、と思いながらスマホを意味もなく開く。



気づけば30分経っていたことに驚く。



ていうか蘇枋の喧嘩が長かったのか退屈だったし



LINEを開くと2年の先輩方からの3件の連絡が目につく。



蘇枋隼飛
?雪城さん、どうしたの?
_雪城謠@ゆきしろうた_
雪城謠ゆきしろうた
え?何が?
蘇枋隼飛
何って…


『笑ってるけど、何か面白いものでもあった?』と言われて遅れて自分が今笑ってることに気づく。



_雪城謠@ゆきしろうた_
雪城謠ゆきしろうた
……うん、ちょっと知り合いからね
蘇枋隼飛
へぇ、仲良いんだね
前言ってた恵くん?
_雪城謠@ゆきしろうた_
雪城謠ゆきしろうた
いや、一個上の先輩から
蘇枋隼飛
そうなんだ


柊さんと佐狐という人がステージへ上がり、お互いに睨み合う。



いや、語弊があるか。



佐狐の方が一方的に柊さんを睨んでいた。



柊登馬
久しぶりだな、佐狐…
ずいぶん背も伸びたな…


知り合いだが仲が悪かったのか、柊さんが話しかけるも口を開く様子もない。



痺れを切らした兎耳山が喧嘩の開始を急かす。




開始早々激しい喧嘩にこの場にいる全員がのめり込む。




喧嘩中の話を聞く限り、佐狐は柊さんに喧嘩を教えてもらって『この人についていく』と決心した。




だが柊さんは風鈴に行って てっぺん を取るために入るのではなく、梅宮さんをトップに据えるための助力をするために入るのだと聞かされた。



そこから佐狐は柊さんに失望し、その鬱憤を晴らすために喧嘩をしていた所を兎耳山と十亀に見つかったそう。




蹴飛ばされた柊さんに佐狐は冷たい視線を向けるが、桜はそんな柊さんに不満をそのまま叫んだ。




_雪城謠@ゆきしろうた_
雪城謠ゆきしろうた
桜、うるさい
桜遥
お前も思わねぇのか!
ただボコられて黙っていられるほ、ど…



桜が途中で言葉を詰まらす。



蘇枋隼飛
…ッ
楡井秋彦
ヒ…ッ



蘇枋と楡井が冷や汗を流す。




桜は立っていたが、足に力が入らなくなったようにドスンと椅子に再び座った。



_雪城謠@ゆきしろうた_
雪城謠ゆきしろうた
…………



視線を寄越さず、そのまま柊さんを見つめた。




あの人は、あのまま終わるわけがない。






関わりが少ない私でさえ、そう思った。

















_______________『この人は勝つ』と。






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