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第25話

【阿部亮平の場合】②
6,909
2021/03/05 06:47 更新
阿部亮平:高校の先生。あなたの担任。実は就任してからあなたの事が気になっている。
向野あなた:高校生。阿部先生が好き。また2人きりになれないかな、と期待している。
橘桜久夜:(たちばな さくや)
あなたの親友。あなた大好き。あなたの体調を心配している。


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阿部side


晴れて高校の先生になれたんだけど、これと言って難しいことが今のところない。


なんて考えふけっていると教頭先生が来た。


「おはよう阿部先生」


「おはようございます!」


「今日も元気いっぱいだね!そうそう、阿部先生、今日の一限数学からに変更とのことだ」


「はい!ありがとうございます!」


元気よく答えて俺は職員室を出る。もうすぐ朝の朝礼が始まるのでクラスを目指す。



ガララッ


「はい、みんなおはよ〜席に着いてね」



「「「はーーい」」」


ここのクラスのみんな…俺の担当するクラスなんだけど、みんないい子なんだよね本当に。はーいって返事するの可愛い。


「今日は数学からになったので、そのまま準備してね」


えーー、と声が響く。やっぱりみんな数学の先生そんな好きじゃないんだ。


「今日も一日頑張ろうね」


みんなはーい!って言うけど、俺には気になってる子がいる。


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朝礼も終わって、俺は今日保健室の先生に代わりをお願いしたいと言われて今日は保健室の先生になってる。


『あんまり人来ないと静かだなぁ』


なんて考えながら朝の時間をゆったりすごす。


そうしてるとさっそくガララ、とドアが開く音がした。そこに立っていたのはこの学校に来てから気になっていた生徒だった。


ガララッ

「先生〜助けてぇええ」


「ん?あれ、向野じゃん。どうしたの?」


気になっていただなんて、気が付かれないように普段のように振る舞う。どうしたんだろう。


「ってなんで阿部先生がいるの!?保健室の先生は!!」


慌てふためいている向野がちょっと可愛いな、なんて思ってたけど、よくよく足を見てみると真っ赤に染まっていた。


「今日はお休みだよ。だから俺が代わりになったの。それより、ちょ、それどうした!」


血相を変えて思わず立ってしまった。よく見れば向野は顔色も悪いしどこか小刻みに震えている…なんだ、もしかして血か…?


「あはは、お腹の痛みとかな…………ぃ…ぅ」


何かの怪我かと思ったけど俺は咄嗟に生理だって理解した。…とりあえず向野を運ばなきゃ。


「向野、向野?大丈夫?」


近くに行って声をかけるけど、お腹を押さえたままうずくまっている。…俺の声が届かないくらい痛いのか。


それなら、まずは運ぼう。俺は咄嗟に向野をお姫様抱っこして椅子まで運んだ。


「っ…………せ、」


「無理に話さなくていいよ。普段より血の量が多い?」


向野はどうやら話せないほどお腹が痛いらしく、俺が聞く度頷いてくれた。…痛そうだな。


俺は棚から夜用のナプキンを取り出して向野に渡した。


「はい、これに変えてきな。お腹の痛みも少しなくなった?」


「…うん、ありがと先生。……かえてくる」



とぼとぼ歩いて扉まで行く向野の後ろ姿を見ているとこっちが心苦しくなる。どうしよう、どうしたら向野の痛みとかなくなるかな。


向野がトイレに行っている間に、保健室にあった本を読み、ある程度の対処法を見て覚えた。



ちょうど向野が戻ってきたから、ベットにおいでと言って、ベットに連れてきた。


座るのも気持ち悪そうだったから、ゆっくりでいいよと言うと、小さくうん、と答えてくれた。


「…サボるつもりだったのに、こんなことになるなんて……」


「サボるつもりだったの?…はぁ、そんな悪い子はデコピンです」


「あいたっ…ひどい〜阿部ちゃん先生〜!」


「あなたが俺の事そうやって呼ぶの珍しいね」


「…だって、いつもはみんなにとられるもん」


あからさまに拗ねてる姿を見るのは初めてで。向野は俺が担任になってからあんまり関わってこない子なのかな、と思ってたけど。


そういう事か。周りに遠慮していたんだ。


そう思うとなんだか向野が可愛く見えてきて。ついつい頭を撫でてしまった。


「あなたは頑張り屋さんだからね、いいこいいこ」


なでなでなでなで


「な、」


「な?」


「なにそれずるい!!!!!!」


「あっはっはっはっ笑あなたは可愛いなぁ」


そうやって素直に言えるところが可愛いんだよ?


「ちがっもう!!!からかってるでしょ!」


「はいはい笑ほら、あったかくして?」


照れたような顔で俺にムキになって言ってくるあなたが可愛い。俺だって、もっとあなたに関わりたいんだよ?


そんな思いがバレたくなくて、布団をかぶせてぽんぽん、とした。あなたは子供扱い?みたいな顔するから可愛くって仕方がない。


「そんなむくれないの笑大丈夫、俺はちゃんとあなたのこと見てるから」


そう言うと潤んだ瞳であなたは俺の事を見た。


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あなたside


あれから何日が経ったけど、お腹の痛みがまだ続いている。どうにも授業をまともに受けられないから、補習をしてもらうことになった。


担当は数学の先生なのかな……なんて落ち込んでると桜久夜が後ろから抱きついてきた。


「どーーーん!」


「うわぁあぁあ!!…あ?そんなに衝撃がない……」


「当たり前でしょ、お腹痛いんだから」


そう言って桜久夜は私の頭を撫でてくれる。結構好きなんだよね、頭撫でられるの。


「今日から補習でしょ?無理はしないんだよ?」


「…うん」


「先生、阿部先生だといいね」


「………うん」


あれから阿部先生…阿部ちゃん先生は何かあったらいつでもおいでね、と言ってくれてけど。中々甘えられないから結局我慢してる。


だからこそ余計に辛いし、悲しくなる。…泣きそう。


そんなこんなでもう帰る時間になった。桜久夜は無理しちゃダメだからね!頑張って〜!と言って帰ってしまった。


「はぁ………私も行くか………」


補習の先生誰なんだろ。…数学の先生はやだな……。阿部ちゃん先生………


「阿部ちゃん先生がいいな……」


「そんなに俺がよかったの?」


教室に入った途端、後ろから声が聞こえてきて。びっくりして上を見上げると、阿部ちゃん先生が私を見下ろしてた。


「……っ!…………っ!!」


「ごめんごめん、そんなにびっくりさせると思ってなくて。あなたさっきから独り言言ってるから、いつ気がつくかな〜って」


よしよし、と頭を撫でられる。え、え、もうなに?放心状態………


「ほら、そこに座って?一緒に勉強しよう」


「……え?阿部ちゃん先生が担当なの?」


「うん。橘からお願いされてね」



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『お願いします阿部先生!あなたの為にも補習付き合って下さい!!!』


『えっ、でもどうして俺…?』


『あなた、阿部先生のこと好きなんです!!あと、ほんとに…最近元気なくて……先生に甘えたくても、甘えられてないから………』


『……わかった。先生に言って代わってもらえるか聞いてみるよ。ありがとう、橘』


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「ってことがあってね」


「……桜久夜………」


私のために…そんな………


「後でお礼言おうね。ほらあなた、俺の隣おいで?」


そう言われて私は素直に阿部ちゃん先生の隣に座った。








「ここはこうして、こうやるの」


「???」


「わかんない?」


「でもここ、こうしたらどうして答えが27になるの??」


「ああ、そこで止まってるのか。ここの問題見てみて?」


「…………あ!ここの計算ミス?…これをこうして、かけて……あ!!答え27なった!!!」


「正解!やったじゃんあなた!!」


いぇーい!とハイタッチをする。苦手な数学でも、阿部ちゃん先生となら。


「…解けるのになぁ」


「………」


急に頭に置かれた手。びっくりして横を見ると阿部ちゃん先生はいつもより優しい笑顔で私を見ていた。


「俺も出来たらあなたの面倒、最後まで見たいよ」


なんて爆弾発言をかまされて私は茹でタコ状態になった。


ある程度の補習をして、少し休憩しよっかと言われたので休憩することに。この時間を利用して私はお手洗に行って変えてきた。血の量はそんなに多くなくなったけど、お腹痛いのは変わらなくて。あ、やばい意識したら痛くなってきた。


「……っ…………」


いたい。薬はもう飲んじゃったし、痛みがなくなるのを待つしかないんだけど、これが結構苦痛だよね。ここ数日でわかった。自分で調べたけど、生理って毎回同じ症状じゃないらしい。厄介だな………。


そんなことを考えても痛みは引かず、廊下でうずくまってしまった。…あと少しで保健室なのに。



ガララっ


「あなた?…って大丈夫?お腹痛い?」


こんな時にすぐ来てくれるとか、やっぱ阿部ちゃん先生好きだな……


「…うん………ぐす………」


「あーあー、よしよし。ほら、運ぶよ?」


ひょい、と軽々しくお姫様抱っこされた。阿部ちゃん先生って見た目の割にかっこいいことするよね。


また座っていたソファに運んでくれた。…お腹痛いな………そう思って俯いていたら、阿部ちゃん先生が私の肩を叩いた。


「先生?な…に………」


「ここおいで」


ぽんぽん、とされたのは阿部ちゃん先生の足の間で。え?そこに座れって言うの??


為す術もなく、素直に阿部ちゃん先生の足の間に座ると、後ろからぎゅ、と抱きしめられた。


「へっ……」


「じゃあ勉強再開するよ?」


「こ、こ、このまま!?」


「この方があったまるし、しんどくても俺に甘えられるでしょ?ほら、ページ開いて」


何事も無かったかのように振る舞って勉強を再開する阿部ちゃん先生。なんとか問題を解こうとしても、後ろから伝わる阿部ちゃん先生の熱、お腹に回る手、耳元にある顔が……こ、こんなの……集中できない!!!


「あなた?ここの問題は??」


「〜〜!!!」


阿部ちゃん先生、それはずるい!!!


「〜!か、からかわないでよ先生!!私が先生のこと好きなの知ってるでしょ…っ!」


「ごめんごめん、ちょっとからかった」


「ほらやっぱ「でもあなたを甘やかしたいのは本気だよ?」…っえ」


後ろから顔を覗き込まれてドキッと胸が高鳴る。


「この前みたいに元気なフリして顔色悪いとか、心臓に悪いからやめてね。あと俺は元気に笑ってるあなたが好きだから」


「………へっ…」


「ほら、勉強するよ。痛くなったらすぐ言うこと」


「……う、うん」


よく分からないまま勉強を進める。阿部ちゃん先生がこんなこと言うなんて思ってもいなかったから、頭の整理が追いつかない。…なんだかはぐらかされた気がするけど………



この日はそのまま勉強をして、お腹の痛みが引くまで阿部ちゃん先生に後ろからぎゅ、と抱きしめられたままだった。


たまに阿部ちゃん先生はあごを私の頭の上に置いてきたりするから、どちらかというと阿部ちゃん先生に甘えられてるみたいだった。


「…その、阿部ちゃん先生」


「ん?なに?」


「今日は、ありがとう…ございました」


そう言うと阿部ちゃん先生が私の顔を覗き込んで「このことは2人の秘密ね?」と言われてしまった。


「……っずるい!!!!!」


「嬉しかったんじゃないの?ほら、お腹痛くなる前に帰る帰る」


「またそうやってはぐらかす〜!!!」


文句を言いつつ保健室を出て家に帰った。










「…結構本気なんだけどな」


ぽつり、と言った独り言は当然あなたに聞こえるわけでもなく。ただ誰もいない保健室に響くだけだった。



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作者:大変長らくお待たせ致しました………こんにちはゆっきーです!!!!!


長く長く作ってたらただの恋愛小説!!まさかの禁断教師との恋愛!!!!本当はこんなことしたらセクハr(((ウヴンッ
皆さんも気をつけてね!!!


作者はまた生理不順になったみたいでやっと夢だった1ヶ月に1回の生理になれると思ったのに(なったらなったで文句は言う)また3ヶ月に1回になりました(白目)ええそうです。


あれから来てません(´;ω;`)


そう全てストレスのせい!!!!!!

許さない!!!!!!、!(((



「あなた、また辛くなったらすぐ言うんだよ?…補習は俺が担当してあげるからね」



私も高校の時の大好きな先生にこんなこと言われたかった(血涙)


それではまた!次回もお楽しみに!

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